本田良一 (ジャーナリスト)

本田良一

本田良一（ほんだ りょういち、1959年 - ）は、日本のジャーナリストであり、北海道新聞社の編集委員として知られています。現在は特別編集委員を務めています。特にロシアに関する報道に長年携わっており、その分野における深い知識と洞察力が高く評価されています。

略歴

熊本県で生まれた本田氏は、1982年に京都大学経済学部を卒業後、古河電工に入社しました。その後、北海道庁での勤務を経て、1985年に北海道新聞社に入社しました。北海道新聞社では、根室支局、本社（札幌）政治部、ハバロフスク（ロシア連邦）駐在、東京支社政治経済部、モスクワ駐在、国際部、小樽、釧路、函館の各支社報道部など、多岐にわたる部署を経験しました。

本田氏の取材スタイルは、バランス感覚に優れ、緻密であることが特徴です。社会福祉、日露関係、漁業問題など、幅広いテーマに取り組み、数々の著作を発表しています。その中でも、『日ロ現場史―終わらない戦後』は、2013年度の日本新聞協会賞と第28回地方出版文化功労賞特別賞を受賞し、高い評価を受けました。

著作

単著

『揺れる極東ロシア-国境を行く』北海道新聞社、1996年6月。ISBN 978-4893638359
『密漁の海で―正史に残らない北方領土』凱風社、2004年6月。ISBN 4773628154
『イワシはどこへ消えたのか―魚の危機とレジーム・シフト』中公新書、2009年3月。ISBN 4121019911
『ルポ 生活保護』中公新書、2010年8月。ISBN 978-4-12-102070-3
『日ロ現場史―終わらない戦後』北海道新聞社、2013年。ISBN 978-4-89453-714-9
『証言 北方領土交渉』中央公論新社、2016年。ISBN 978-4-12-004919-4

共著

『低所得者に対する支援と生活保護制度』久美（京都）、2011年4月。ISBN 978-4-86189-116-8
『生活保護「改革」　ここが焦点だ！』あけび書房、2011年。ISBN 978-4-87154-103-9
* 『ロシアの歴史を知るための５０章』明石書店、2016年。ISBN 978-4-7503-4414-0


本田良一氏は、ジャーナリストとして、その緻密な取材とバランスの取れた視点から、社会の様々な問題に光を当て続けています。特に日露関係や社会福祉に関する彼の著作は、現代社会が抱える課題を深く理解するための貴重な資料となっています。

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