本田親雄

本田親雄の生涯

本田親雄（ほんだ ちかお、文政12年9月6日（1829年10月3日） - 明治42年（1909年）3月1日）は、幕末から明治時代にかけて活躍した武士および官僚であり、薩摩藩士としても知られています。彼は多くの歴史的事件に関与し、政界でも重要な地位を占めた人物です。

幼少期と青年期

本田親雄は、京都に本田弥右衛門の長男として生まれました。若い頃から、父の背を見て成長した彼は、やがて薩摩藩士としての道を歩むことになります。彼の生まれ育った時代には、幕末の動乱が続いており、国内は不安定な状況にありました。これらの歴史的背景が彼の人生に大きな影響を与えることとなります。

幕末の活動

1862年、寺田屋騒動が発生した際、親雄は京都留守居役兼横目として負傷者の救護に尽力しました。この行動は、彼の忠義心と武士としての名譲を示すものです。彼のその後の活動では、戊辰戦争において海・陸軍の参謀としての職務も果たしました。維新を前に国事にも尽力し、彼の名は徐々に広がってゆきます。

官界入りとその後

明治時代に入ると、本田親雄は様々な官務に就くことになります。元老院において大書記官や議官としての職を歴任し、その能力を存分に発揮しました。1887年5月24日にはその功績により男爵に叙せられ、正二位にまで昇進します。また1890年には貴族院の男爵議員に選ばれ、1907年には辞職するまでその地位を保ち続けました。

最晩年と栄典

以後も様々な職務をこなしながら、1907年9月21日には枢密顧問官に就任し、晩年までその職にありました。1909年になると、親雄は危篤に陥りましたが、同年3月1日に正二位、勲一等旭日大綬章を授与されるも、その日のうちに生涯を閉じることとなりました。81年の生涯を全うした彼は、通称「弥右衛門」としても広く知られています。

家族と後継

本田親雄の家族にも著名な人物が多く、長女の琴子は柴山矢八の妻、二男の親済は貴族院男爵議員として名を馳せ、三男の親恒は川上親民の養子となりました。また、二女・米子は外交官の島村久に嫁ぎ、三女の清江は皿井立三郎と結婚、四女小菊は軍人上原伸次郎の妻となるなど、彼の血筋は多彩な職業に広がっています。彼の墓所は青山霊園にあります。

まとめ

本田親雄は、その人生を通じて日本の歴史的転換期の中で重要な役割を果たしました。彼の功績は今もなお多くの人々に語り継がれており、その姿勢や理念は多くの後世の人々に影響を与え続けています。

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