本経寺 (大村市)

本経寺(ほんきょうじ)



本経寺は、長崎県大村市にある日蓮宗寺院です。萬歳山と号し、旧本山は大本山本圀寺(六条門流)、親師法縁に属しています。六条門流三本の一寺として知られています。

歴史



本経寺の建立は、大村藩初代藩主である大村喜前によって1605年(慶長10年)に始まりました。1608年(慶長13年)には伽藍がほぼ完成し、開山に至りました。大村藩は、喜前と父の純忠が熱心なキリシタン大名であったため、領内の多くの寺社が破却されていました。しかし、江戸幕府キリシタン禁教政策が厳しくなる中で、喜前は家門存続のために日蓮宗に改宗しました。その上で、大村家の菩提寺として本経寺を建立し、開山にあたっては肥後国熊本の本妙寺住職であった日真の高弟、日恵を初代住職として迎えました。

文化財



境内には貴重な文化財があります。

大村藩主大村家墓所(国の史跡
境内南側に位置し、大村藩初代藩主である大村喜前から11代純顕までの歴代藩主の墓所があります。

旧末寺



かつて本経寺の末寺であった寺院は以下の通りです。昭和16年に日蓮宗が本末制度を解体したため、現在では「旧本山」「旧末寺」と呼ばれています。

鍋冠山誠孝院(長崎市東山手町)
長昌山法妙寺(西彼杵郡長与町斉藤郷)
本住山自證寺(長崎市琴海戸根町)
法輪山妙経寺(西海市西彼町白崎郷)
不滅山實相寺(西海市西海町川内郷)
法華山本清寺(諫早市城見町)
深重山妙宣寺(大村市福重町)
要法山常在寺(東彼杵郡川棚町中組郷)
番守山妙法寺(東彼杵郡東彼杵町三根郷)
壽量山本地寺(東彼杵郡東彼杵町木場郷)

交通アクセス



JR大村線大村駅より竹松方面行バスに乗車、「上杭出津」バス停留所下車後、徒歩3分。
JR大村線諏訪駅より車で約5分。
長崎自動車道大村インターチェンジより車で約10分。

外部リンク



* 本経寺WEB SITE

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