本野亨

本野亨（もとの とおる）

本野亨は、1879年（明治12年）6月27日に生まれ、1951年（昭和26年）2月8日に没した、明治時代から昭和初期にかけての日本の電気工学者です。神奈川県出身。

生い立ちと家族

本野亨は、読売新聞社の創業者であり2代目社長であった本野盛亨子爵の四男として誕生しました。兄には、寺内内閣で外務大臣を務めた本野一郎、早稲田大学教授および4代目読売新聞社社長を務めた本野英吉郎がいます。また、弟には建築家として京都高等工芸学校で教授を務めた本野精吾がいます。

学歴と研究

1902年（明治35年）に京都帝国大学理工科大学電気工学科を卒業。卒業後、翌年の1903年（明治36年）にはフランスへ留学し、電気工学の研究を深めました。

帰国後の1906年（明治39年）には京都帝国大学理工科大学の助教授に就任し、その後1912年（大正元年）に教授へと昇進。電気照明および電気材料に関する研究に注力しました。1913年（大正2年）には、これらの研究成果が認められ、工学博士の学位を取得しています。

社会的活動

1927年（昭和2年）には照明学会の会長に選出され、日本の照明技術の発展に貢献しました。1928年（昭和3年）にはアメリカ合衆国へ出張し、国際照明会議に出席するなど、国際的な舞台でも活躍しました。

晩年

1951年（昭和26年）に逝去。享年71歳でした。本野亨は、日本の電気工学、特に電気照明の分野において、多大な貢献をした人物として知られています。

業績

電気照明に関する研究
電気材料に関する研究
照明学会会長としての活動
国際照明会議への参加

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