本間高茂

本間高茂（生年不詳 - 天正17年（1589年））は、戦国時代の佐渡国における有力武将の一人です。別名、高貞とも呼ばれています。

天正17年（1589年）5月28日、上杉景勝は佐渡平定のため、300艘を超える大船団を率いて出雲崎港から先発隊を派遣しました。この時、軍奉行の直江兼続は、戦を避けて降伏するよう佐渡各地の本間一族に通達。その結果、沢根城主であった本間左馬助は上杉方に協力することを選択しました。

同年6月12日、景勝自らが1000艘以上の船団を率いて佐渡へと進軍し、島の中央西部に位置する沢根に上陸。近隣の河原田城を攻め、城主・本間高統との間で激しい攻防戦が繰り広げられました。しかし、高統は遂に自ら城に火を放ち自害したと伝えられています。

続いて景勝は、6月16日、佐渡において最も抵抗していた羽茂城主・本間高茂への攻撃を開始しました。高茂は弟である赤泊城主・本間高頼や側近らと共に羽茂城を脱出し、船で越後へと逃れようとしましたが、捕らえられ佐渡へ送還されてしまいます。そして、国府川原において処刑され、その生涯を閉じました。

この高茂の死によって、400年もの間佐渡に勢力を誇った羽茂本間氏は滅亡することとなりました。上杉景勝による佐渡平定は、本間氏の終焉を意味する出来事であり、本間高茂はその歴史の終焉を象徴する人物として、その名を残しています。

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