札幌伏見稲荷神社

札幌伏見稲荷神社の概要

札幌伏見稲荷神社（さっぽろふしみいなりじんじゃ）は、北海道札幌市中央区伏見に位置する神社で、旧社格は郷社です。この神社は、祭神として倉稲魂命をはじめ、大山祇命、大国主命、事代主命、天鈿女命の5柱を祀っています。これにより、農業や商業、工業の繁栄を願う神聖な場所となっています。

歴史的背景

札幌伏見稲荷神社の歴史は1884年（明治17年）に始まります。この年、京都府の伏見稲荷大社から分霊を受け、札幌区南1条東1丁目にて祭祀されることが決まりました。1898年（明治31年）には、琴似村十二軒に社殿が完成し、公認神社としての地位を得ました。

その後、1903年（明治36年）に大山祇命、大国主命、事代主命を合祀し、1909年（明治42年）には天鈿女命も加わることになりました。この神々を集めた背景には、地元の農業や商業、工業の発展への願いが込められています。

1910年（明治43年）に現在の位置に遷宮され、1919年（大正8年）には村社に、1941年（昭和16年）には郷社へと昇格しました。これにより、地域住民にとって重要な存在となり、特に商業活動を行う人々にとっては特別な神社として参拝されてきました。

最近の問題

しかし、近年の2019年（令和元年）秋からは、神社周辺での迷惑行為が増加しています。一部の訪問者が立入禁止区域に侵入したり、参道に寝そべって通行を妨げるなどの行動が見られるようになりました。さらには、実在の写真館の名前を偽る行為も報告されるようになりました。この状況を受けて、神社側は2020年（令和2年）4月以降、商用撮影を禁止する措置を取ることになりました。

アクセス

札幌伏見稲荷神社へのアクセス方法は幾つかあります。JR北海道バスの啓明ターミナルからは徒歩で約10分、札幌市電の西線14条停留場からは徒歩で約15分、さらに札幌市営地下鉄東西線の円山公園駅からは徒歩で約30分の距離にあります。これまでの歴史や文化、神聖な雰囲気を感じながら、訪れてみることをおすすめします。

末社と地域のつながり

また、札幌伏見稲荷神社には末社として藻岩山神社があり、当地域のさらなる歴史を物語っています。神社は地域との強いつながりを持ち、多くの人々に支えられていると言えるでしょう。

神社の公式ホームページや北海道神社庁のサイトもぜひご活用ください。

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