札幌市立手稲東中学校

札幌市立手稲東中学校

札幌市西区西野に位置する札幌市立手稲東中学校は、地域住民からは「東中（とうちゅう、トンチュウ）」の愛称で親しまれています。本校は、1947年に手稲村立手稲中学校上手稲分校として発足しました。その後、幾多の変遷を経て、現在の札幌市立手稲東中学校となりました。

歴史

1947年、手稲村立手稲中学校上手稲分校として、上手稲小学校に併置されて開校しました。1952年には独立し、上手稲中学校となりますが、同年11月には「手稲町立手稲東中学校」と改称されました。1967年、手稲町の札幌市編入合併に伴い、「札幌市立手稲東中学校」へと変わります。1970年には急増する生徒数に対応するため、隣接していた墓地の跡地にプレハブ校舎を増設。その後も、1977年と1983年には、それぞれ札幌市立西野中学校、札幌市立宮の丘中学校の開校に伴い校区の再編が行われています。1978年には体育館が不審火により焼失するという悲しい出来事もありましたが、卒業式は札幌市立手稲東小学校を借りて執り行われました。

教育方針

本校の教育方針は「頼もしい人間」の育成にあります。具体的には、豊かな心と情操、健康な心身と実践力、そして自主的な判断力と創造的な知性を育むことを目指しています。

部活動

手稲東中学校の部活動は盛んで、特に合唱部は輝かしい実績を残しています。昭和47年(1972年)の発足以来、NHK全国学校音楽コンクールや全日本合唱コンクールなどで数々の受賞を重ね、2021年には全日本合唱コンクールで銅賞を獲得しました。過去には金賞を受賞した経験もあり、10年以上連続で全国大会出場を果たした時期もありました。地域や学校内外からの応援も盛んで、生徒たちの高いモチベーションを支えています。運動部では、1996年に女子バスケットボール部が全国中学校バスケットボール大会で準優勝を果たした他、かつて存在した新体操部も全国大会で活躍していました。

校区

手稲東中学校の校区は以下の小学校の通学区域です。

札幌市立手稲東小学校
札幌市立西園小学校
札幌市立発寒南小学校（一部）
札幌市立発寒西小学校（一部）

周辺環境

学校周辺には、北海道札幌方面西警察署や札幌市西消防署西野出張所などがあります。特に、西警察署は隣接していた墓地の跡地に建設されました。校舎からの容疑者等の出入りが見えないよう配慮された設計となっている点は、興味深いところです。また、本校のグラウンドは札幌市内の中学校の中でも最大級の広さを誇り、道路を挟んで校舎と接しています。

学校の特徴

本校は、あいさつと合唱を伝統としています。また、吹き抜けの玄関ホールにはグランドピアノが設置されており、かつては生徒が自由に演奏を楽しむことができました。

著名な卒業生

梅野巨利（兵庫県立大学教授）
前河キヨトシ（お笑い芸人、カシスプリン）

まとめ

札幌市立手稲東中学校は、長い歴史と伝統、そして優れた教育方針のもと、多くの生徒を育成してきた学校です。合唱部を始めとする部活動の活躍は、地域社会に大きな活力を与え続けています。今後も、地域社会に貢献できる人材育成に尽力していくことでしょう。

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