札幌50峰

札幌50峰（さっぽろごじっぽう）または札幌50山（さっぽろごじゅっさん）は、北海道札幌市近郊に位置する50の山々のことです。1989年に札幌市が刊行した『さっぽろ文庫』第48巻『札幌の山々』によって選定されました。

概要

札幌50峰には、円山、藻岩山、手稲山といった札幌市民にとって馴染み深い山々が名を連ねています。選定にあたっては、親しみやすさだけでなく、冬山としての魅力、山容の美しさ、登頂時の印象の強さなど、多様な要素が考慮されました。そのため、必ずしも一般登山者向けではない山も含まれており、登山道が整備されていない山が半数近くに及んでいます。

登山道がない山でも、夏場に沢登りで登頂できる場合があります。また、積雪期でなければ登れない山も存在します。

『札幌の山々』の刊行から20年以上が経過し、札幌50峰は徐々に山岳愛好家に浸透していきました。全山登頂を目指す人も増えましたが、選定時は全山制覇を想定していたわけではなく、また選定当時とは状況が変わった山もあります。全山登頂は一般登山者に安易に奨励できるものではなく、安全のためには、熟練者に同行してもらうなどして、経験を積み重ねていくことが望ましいとされています。

登山について

札幌50峰は、気軽に楽しめる山から本格的な登山を必要とする山まで、様々なレベルの山が含まれています。登山に際しては、以下の点に注意することが重要です。

事前の情報収集: 登山ルート、難易度、必要な装備などを事前に調べておく。
適切な装備: 天候や山の状況に適した服装、靴、食料、水などを用意する。
無理のない計画: 体力や経験に合わせて、無理のない登山計画を立てる。
安全対策: 地図、コンパス、GPSなどの携行、クマ対策、滑落防止対策などを行う。
緊急時の連絡手段: 携帯電話、無線機などを携行する。

登山道が整備されていない山も多いため、経験豊富な登山者と同行するか、十分な準備をしてから挑戦するようにしましょう。

その他

札幌50峰は、四季折々の美しい自然を楽しむことができる山々です。春は新緑、夏は高山植物、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとに異なる魅力があります。登山だけでなく、ハイキングや自然観察なども楽しむことができます。札幌を訪れた際には、ぜひ札幌50峰に足を運んでみてください。

参考文献

『札幌の山々』北海道新聞社〈さっぽろ文庫48〉、1989年3月27日。ISBN 4-89363-047-4
* 小坂洋右 (2017年2月2日). “札幌50山 高まる人気”. 北海道新聞: 札幌圏 26面

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