朴成基 (ラグビー選手)

朴 成基

朴 成基（ぱく そんぎ）は、1993年2月25日に兵庫県尼崎市で生を受けたラグビーユニオン選手です。主にゲームメイクを担うスタンドオフ（SO）としてプレーし、身長は178cm、体重は91kgという体格を持ちます。現役時代には「ぱくそん」という愛称で親しまれました。

幼少期から学生時代

兵庫県尼崎市で育った朴は、若い頃からラグビーの才能を開花させます。高校は大阪朝鮮高級学校に進学し、ここで才能をさらに磨きました。在学中にはU17近畿代表に選出されたほか、将来を嘱望される選手が集まる高校日本代表候補にも名を連ねるなど、早くから高いポテンシャルを示していました。大阪朝鮮高校時代の同級生には、金勇輝、金寛泰、梁正秋といった後のトップリーガーがおり、互いに切磋琢磨しながら成長しました。

高校卒業後、朴は日本の大学ラグビー界で絶対的な強さを誇る帝京大学へと進学します。大学でも引き続きスタンドオフとしてプレーし、層の厚いチーム内で研鑽を積みました。帝京大学でのチームメイトには、高校時代からの同級生である権裕人らがおり、厳しい練習環境の中で技術と精神力を高めていきました。大学選手権連覇を続けるチームの一員として、レベルの高い環境でプレー経験を重ね、卒業後のキャリアへと繋げました。

プロキャリア

大学での学びとラグビーにおける成長を経て、2015年に帝京大学を卒業した朴は、ジャパンラグビートップリーグ（当時）に所属するHonda Heat（現在の三重ホンダヒート）に加入しました。プロ選手としてのキャリアをスタートさせた彼は、チームのスタンドオフとして活躍が期待されました。

Honda Heat加入後、朴は着実に経験を積み、公式戦デビューの機会を待ちました。その瞬間は、2016年1月16日に行われたジャパンラグビートップリーグの順位決定トーナメント第2節、強豪サントリーサンゴリアスとの一戦で訪れます。この試合に途中出場した朴は、プロとして初めて公式戦のピッチに立ち、そのキャリアにおける重要な一歩を記しました。

三重ホンダヒートでは、スタンドオフとして攻撃のタクトを振り、的確なパスやキック、そして自らも状況に応じてラインブレイクを狙うなど、チームのゲームメイクを担いました。また、ディフェンス面でも、相手の攻撃の起点となる選手へのタックルや、ラインコントロールなど、SOとして求められる役割を遂行しました。加入以来、長きにわたりチームに貢献し、ジャパンラグビーリーグワンへの移行も経験しました。

退団

2023-24シーズンまで三重ホンダヒートに所属し、チームの一員としてプレーを続けた朴成基ですが、2024年5月をもってチームを退団することが発表されました。これにより、約9年間にわたる三重ホンダヒートでのキャリアに区切りをつけました。

プレースタイルと人物

朴成基のポジションであるスタンドオフは、チームの攻撃戦略を組み立てる上で非常に重要な役割を担います。彼は、パス、キック、ランといった基本技術に加え、冷静な判断力と正確な状況把握能力を活かしてゲームをコントロールしました。178cm、91kgというサイズは、激しいコンタクトが避けられないSOのポジションにおいても、十分なフィジカルを持ち合わせていたことを示唆しています。練習熱心な姿勢と、チームメイトからの信頼も厚く、「ぱくそん」のニックネームからも親しみやすい人柄がうかがえます。

関連情報

朴成基は兵庫県出身であり、日本のラグビー界において、出身校である大阪朝鮮高級学校や帝京大学ラグビー部と共にその名前が挙げられます。プロキャリアを歩んだ三重ホンダヒートは、彼にとって長年にわたり活躍の場となったチームです。また、高校や大学時代の同級生には、プロとして活躍した選手が複数おり、彼らの存在も朴のキャリア形成に影響を与えたことでしょう。彼のキャリアに関する詳細や、現役時代の情報は、三重ホンダヒートの過去の選手紹介ページや、X（旧Twitter）のアカウントなどで確認できます。

三重ホンダヒート退団後の活動については明らかになっていませんが、ラグビーを通じて培った経験は、今後の人生においても活かされていくことでしょう。

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