杉山佳明

杉山佳明調教師：馬への情熱と重賞制覇の軌跡

杉山佳明氏は、1983年12月17日生まれのJRA栗東トレーニングセンター所属調教師です。兵庫県出身で、幼少期から乗馬に親しみ、馬に関わる仕事に就きたいという強い思いを抱いていました。

高校卒業後、進路に悩む中で、週刊競馬ブックに掲載されていた北海道浦河町の軽種馬育成調教センター（BTC）の研修の存在を知ります。この研修への参加を機に、馬の育成と調教の世界に足を踏み入れました。

BTC研修修了後、杉山氏は北海道千歳市の社台ファームに勤務。約10年間、そこで研鑽を積み、育成・調教技術を磨きました。社台ファーム在籍中は、山元トレーニングセンターやグリーンウッドトレーニングでの勤務、さらにはアメリカやイギリスへの研修にも参加し、国際的な視野と高度な専門性を身につけていきます。

これらの経験を経て、2009年6月、杉山氏はJRA競馬学校厩務員課程に入学。2010年11月には庄野靖志厩舎の厩務員として、翌2011年1月からは調教助手として活躍の場を広げます。その後、2013年6月には沖芳夫厩舎に移籍し、経験を積んでいきます。2019年2月末に所属していた沖芳夫厩舎が解散した後は、上村洋行厩舎に所属しました。

そして、2019年12月5日、念願のJRA調教師免許試験に8度目の挑戦で合格。長年の努力が実を結びました。2020年1月には免許が交付され、同年は美浦トレセンの加藤征弘厩舎で技術調教師として研修を行い、さらなるスキルアップを図ります。

2021年3月、ついに栗東トレセンで自身の厩舎を開業。そして、開業4年目となる2024年1月7日、管理馬イフェイオンがフェアリーステークスを制覇し、重賞初勝利を挙げました。これは、杉山氏がかつて勤務していた社台ファーム生産馬による勝利でもあり、感慨深いものとなりました。

杉山厩舎には、田村太雅騎手（2022年-2023年）、林満明調教助手（2021年-）、出津孝一調教助手など、優秀な人材が集まっています。

杉山佳明調教師の今後の活躍にも期待が高まります。イフェイオン、コスタボニータといった活躍馬の育成、そして、厩舎のさらなる発展が注目されます。 長年の経験と努力、そして馬への深い愛情が、杉山氏の成功の鍵となっていると言えるでしょう。彼の指導の下、多くの若手騎手や調教助手たちが成長し、日本の競馬界を盛り上げていくことでしょう。

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