山元トレーニングセンター

山元トレーニングセンターについて

山元トレーニングセンターは、宮城県亘理郡山元町に位置する国内の競走馬専門のトレーニング施設です。社台グループの一部として、主に社台ファームおよび追分ファームからの生産馬の育成や休養を行っています。略称として「山元トレセン」とも呼ばれ、国内競馬界において重要な役割を果たしています。

歴史

このトレーニングセンターは1992年に開設されて以来、数々の競走馬を育成してきました。ただし、その歴史の中には痛ましい出来事もありました。2000年2月、施設内で漏電による火災が発生し、22頭の競走馬が焼死するという悲劇がありました。

さらに、2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震では、山元トレセンは大きな影響を受けました。しかし、幸いにも敷地が高台に位置していたため、津波の影響を受けず、在厩馬も無事でした。トレーニングセンターの運営には大きな支障がきましたが、周辺道路が復旧した同年6月に業務を再開しました。

また、同年の9月にはノーザンファームが福島県内に新しい施設を持つこととなり、以後は社台ファーム生産馬と追分ファームからの馬がこのトレセンにて育成されるようになりました。

主な施設

山元トレーニングセンターは、競走馬の育成に必要なさまざまな設備を備えています。主な施設には、以下のようなものがあります：

• - 厩舎: 10棟の厩舎があり、約300頭を収容することが可能です。
• - 屋外坂路ウッドチップコース: 900mの長さを持ち、最大で10%の勾配があります。
• - 屋外周回コース: 1100mのウッドチップで作られたコースがあり、競走馬のトレーニングに利用されます。
• - 角馬場: 50m×50mのポリトラックが設置されています。
• - トレッドミル・ウォーキングマシーン: トレッドミルが7基、屋根付きのウォーキングマシーンが18基あり、厩舎内でのトレーニングが可能です。
• - 練習用ゲート: 競走馬のスタート練習用ゲートが2基設置されています。

これらの設備は、馬のコンディションを整えるために欠かせないものとなっています。

主な育成馬

山元トレーニングセンターでは、多くの優れた競走馬が育成されてきました。代表的な育成馬には、デュランダル、テレグノシス、ザッツザプレンティ、ネオユニヴァース、ブランディス、アドマイヤドン、アドマイヤグルーヴ、デルタブルースなどがいます。これらの馬たちは、国内外の競馬シーンで活躍し、多くのファンに愛されています。

山元トレーニングセンターは、競走馬の育成と安定した運営を提供し、今後も競馬界の発展に寄与していくことでしょう。

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