庄野靖志

庄野靖志調教師：日本の競馬界を牽引する名伯楽

庄野靖志氏は、1970年北海道生まれ。競走馬生産を営む庄野牧場の次男として育ち、幼少期から馬に囲まれた環境で過ごしました。当初は馬生産を志し、日本大学獣医学部を卒業。卒業後は実家に戻り、引退調教師であった大叔父・庄野穂積氏の指導の下、繋養馬の管理に携わりました。

しかし、庄野氏の目標は次第に調教師へとシフトしていきます。1996年、JRA競馬学校の厩務員課程に入学。半年間の課程修了後、栗東トレーニングセンターの高橋隆厩舎に所属し、厩務員として経験を積みます。その後、調教助手資格を取得し、約10年間、厩務員、調教助手として研鑽を積みました。

長年の経験と知識を積み重ねた庄野氏は、2006年に調教師免許を取得。そして、2007年、念願の自身の厩舎を開業しました。開業初年度は、伊藤雄二厩舎から引き継いだマチカネオーラを重賞競走・中京記念に出走させました。管理馬初勝利は、ハリーコマンドによるものでした。

開業から間もない2008年には、加藤和宏厩舎から転厩してきたホクトスルタンが、目黒記念を制覇。庄野厩舎にとって初の重賞勝利を飾りました。さらに2010年には、開業当初から管理していたサマーウインドがJBCスプリントを制し、GI級競走（Jpn1）初制覇という大きな成果を収めます。

2017年は、庄野厩舎にとって飛躍の年となりました。ニシケンモノノフがJBCスプリントを制覇したほか、スワーヴリチャードが共同通信杯とアルゼンチン共和国杯を優勝。さらに日本ダービーではレイデオロの2着と大活躍を見せました。そして、翌2018年、金鯱賞を制した勢いのまま大阪杯に出場したスワーヴリチャードが見事優勝。庄野氏にとって念願のGI競走初制覇となりました。

庄野厩舎は、その後も数々の活躍馬を輩出しています。スワーヴリチャードは、2019年のジャパンカップも制覇し、その名を世界に知らしめました。他にも、多くの重賞勝ち馬が庄野厩舎から誕生し、日本の競馬界に大きな貢献をしています。

2024年8月14日には、川村禎彦調教師の死去に伴い、20馬房の臨時貸付を受け、旧川村厩舎の管理馬35頭を一時的に受け入れることになりました。これは、庄野氏の高い指導力と経験が、競馬界全体から信頼されている証と言えるでしょう。

庄野靖志調教師は、長年に渡る経験と、常に馬のことを第一に考える姿勢で、多くの名馬を育成し、日本の競馬界を牽引し続けています。その手腕は、多くの競馬関係者から高く評価されており、今後もさらなる活躍が期待されます。

主な管理馬

庄野厩舎には、多くの活躍馬が所属しています。以下はその一部です。

ホクトスルタン (目黒記念)
ダイシンオレンジ (アンタレスステークス、平安ステークス)
サマーウインド (クラスターカップ、東京盃、JBCスプリント)
ワイドバッハ (武蔵野ステークス)
クロスクリーガー (兵庫チャンピオンシップ、レパードステークス)
ニシケンモノノフ (兵庫ゴールドトロフィー、北海道スプリントカップ、JBCスプリント)
スワーヴリチャード (共同通信杯、アルゼンチン共和国杯、金鯱賞、大阪杯、ジャパンカップ)
リッジマン (ステイヤーズステークス)
プールヴィル (フィリーズレビュー)
レッドアンシェル (CBC賞、北九州記念)
スウィープフィート (チューリップ賞)

厩舎所属者

庄野厩舎には、多くの優秀なスタッフが所属しています。彼らが一体となって、馬の育成に励んでいます。

伊藤強 (調教助手)

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