杉山翔大

杉山翔大の野球人生

杉山翔大（すぎやま しょうた）は1991年2月10日生まれの元プロ野球選手で、現在は中日ドラゴンズのブルペンキャッチャーとして活動しています。彼は千葉県旭市出身で、捕手としての技術と打撃力を兼ね備えた選手でした。

経歴の始まり

杉山は小学校3年生の時に地元の少年野球チーム「旭中央サンチャイルド」に入団し、内野手として野球を始めました。その後、旭市立第二中学校では軟式野球部に入り、2年生の頃には三塁手として関東大会に出場。3年生の時には投手と遊撃手を兼任し、副将としてチームを牽引しました。高校は東総工業高等学校に進学し、捕手としてプレーを開始。この時、打率.762という優れた成績を残すなど、彼の野球人生は順調にスタートしました。

大学での活躍

高校卒業後、早稲田大学に進学し、野球部に入部。初年度からは有名投手斎藤佑樹とのバッテリーを組むことができ、2年生からは打力を活かして一塁手に転向。その後、三塁手としてもプレーし、ノーステップ打法を取り入れることで自身の打撃が安定するようになりました。大学時代には東京六大学リーグで三冠王に輝くなど、非常に華やかな成績を残しました。特に、4年目の秋には打率.389、2本塁打、15打点という素晴らしい数字を記録しました。

プロ入りと中日時代

2012年、ドラフトで中日ドラゴンズから指名を受けプロ入りを果たしますが、最初の2年は一軍に上がることができませんでした。しかし2015年シーズンからは活躍し始め、同年の5月には広島戦で初出場を果たしました。以降、67試合に出場するなど、チームで重要な捕手の一人となりました。2016年にはサヨナラ打を放つなど、注目の選手として成長することができましたが、2017年には打撃不振に陥り、出場機会が減少します。

その後2018年と2019年は一軍出場がなく、10月には戦力外通告を受けましたが、12月には自由契約となりました。

琉球ブルーオーシャンズでの挑戦

2019年11月、沖縄初のプロ野球チームである琉球ブルーオーシャンズに入団しました。彼は選手専任でありながら、若手選手への指導にも貢献しました。しかし、2021年にはチームの活動がコロナ禍で停滞し、退団を決断。再び野球を続ける意向を伝えました。

社会人野球での新たな道

2021年12月、岡山県の社会人野球チーム「ショウワコーポレーション」でコーチ兼任としてプレーすることが決まりました。その後、現役を引退する意向を示しました。

現在の役割

引退後、杉山は中日ドラゴンズに戻り、ブルペンキャッチャーとして活動しています。2023年にはアジアプロ野球チャンピオンシップで日本代表チームにも帯同するなど、選手から指導者へと新たな役割を果たしつつも、現役選手時代の経験を活かして若手選手の育成にも力を入れています。

選手としての特徴

杉山は強肩が特長で、遠投115メートル、二塁送球のスピードも非常に速く、多くのチームメイトにその能力を認められています。打撃においては、自身の理想のヒットを「センター前へのクリーンヒット」と語り、長距離打者としての自覚は薄いものの、強打も兼備しています。

このように、杉山翔大は華やかなプロ野球選手としての経歴を持ちながら、現在は指導者としての新たな道を進んでいます。

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