杉本正彦

杉本正彦について

杉本正彦（すぎもと まさひこ）は、1951年12月13日生まれの日本の海上自衛官です。富山県出身で、第30代海上幕僚長を務めました。長田博以来23年ぶりとなる自衛艦隊司令官からの海上幕僚長就任であり、その経歴は多岐にわたります。剣道にも造詣が深く、教士七段の段位を有しています。

主な経歴

1974年3月、防衛大学校本科第18期を卒業し、海上自衛隊に入隊しました。その後、1985年7月に3等海佐、1988年7月に2等海佐へと昇進。1992年8月には護衛艦「はるゆき」の艦長に着任しました。1993年1月には1等海佐に昇任し、1994年8月1日には海上幕僚監部防衛部装備体系課艦船体系班長に就任しました。

1996年8月20日には第47護衛隊司令、1997年3月24日には第6護衛隊司令に就任。同年12月8日には統合幕僚会議事務局第3幕僚室教育訓練調整官兼教育訓練班長となりました。1999年3月29日には、統合幕僚会議事務局第3幕僚室運用計画調整官兼総括班長に就任しています。

2001年1月11日、海将補に昇任し、護衛艦隊司令部幕僚長に就任。同年12月3日には第3護衛隊群司令に就任し、在任中にはインド洋派遣海上支援部隊に第2次派遣部隊指揮官として参加しました。2002年12月2日には練習艦隊司令官に、2004年3月29日には海上幕僚監部監理部長（現総務部長）に就任しました。2005年7月28日には海将に昇任し、潜水艦隊司令官に就任。2007年11月2日には第36代呉地方総監に、2009年7月21日には第43代自衛艦隊司令官に就任しました。

そして、2010年7月26日には、第30代海上幕僚長に就任しました。

退官とその後

2012年7月26日、たちかぜ自衛官いじめ自殺事件における情報隠蔽を見過ごした責任を問われ、当時の森本敏防衛大臣より口頭注意処分を受け、退官しました。退官後も、2014年11月には剣道六段に昇段、2020年6月11日には水交会理事長に就任し、2021年2月には剣道七段に昇段しました。2022年4月29日には瑞宝重光章を受章、2023年5月には剣道教士の称号を得ています。

栄典

瑞宝重光章 - 2022年4月29日

人物像

海上自衛隊の要職を歴任し、そのキャリアは多岐にわたります。特に、自衛艦隊司令官から海上幕僚長に就任したことは、彼の能力と実績を物語っています。また、剣道においても高い技能を持ち、文武両道に秀でた人物と言えるでしょう。退官後も、水交会理事長を務めるなど、その影響力は依然として大きいものがあります。

参考資料

防衛年鑑（2010年版） ISBN 9784938468316
* 『月刊剣道日本』2011年5月号、スキージャーナル

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