杉浦慶子

杉浦慶子について

杉浦慶子（すぎうら けいこ）は、1987年9月2日生まれ、東京都出身の日本の俳優、声優です。東京アナウンス学院を卒業後、演劇集団 円に所属し、舞台と声優という二つの異なる表現の場で精力的に活動を展開しています。

舞台での活動

杉浦慶子さんのキャリアの基盤の一つは舞台です。所属する演劇集団 円の本公演のみならず、ポムカンパニー、東京セレソンデラックス、天才劇団バカバッカといった様々な劇団の公演にも客演として参加してきました。2011年にはポムカンパニーの「広島に原爆を落とす日」や「俺の屍を越えていけ」、天才劇団バカバッカの「マイリトルシスター」に出演。2012年には東京セレソンデラックス「ピリオド」や演劇集団 円「三人姉妹」に参加するなど、キャリアの初期から幅広い舞台経験を積んでいます。その後も演劇集団 円の「クライムス・オブ・ザ・ハート」（2013年）、「ペリクリーズ」（2023年）、「孤児のミューズたち」（2023年）など、コンスタントに舞台に立ち続けており、生身の表現者としての実力を培ってきました。

声優としての活躍：吹き替えを中心に

舞台で培った表現力は、声優としての活動にも活かされています。特に吹き替えの分野では、多くの作品で印象的な役柄を演じています。映画では、「ウーマン・キング 無敵の女戦士たち」でイゾギ役、「オーシャンズ8」でコンスタンス役（オークワフィナ）、アカデミー賞女優のルピタ・ニョンゴが演じた「フライト・ゲーム」のグウェン役などを担当。ファンタジー作品からアクション、コメディまで、ジャンルを問わず多様なキャラクターの声を務めています。また、俳優自身が本人役で登場する異色の作品「ビトウィーン・トゥ・ファーンズ: ザ・ムービー」でも、オークワフィナ演じる本人役の吹き替えを担当しました。

テレビドラマの吹き替えでも、人気シリーズに多数出演しています。「ゲーム・オブ・スローンズ」では蛙のマギーやセプタ・ユネラといった複数のキャラクターを演じ分け、「THE 100/ハンドレッド」のインドラ役、「Marvel ルーク・ケイジ」のプリシラ・リドリー警視正役など、物語の重要なキャラクターに声を当てています。これらの出演歴からは、杉浦さんがシリアスな役柄から個性的なキャラクターまで、幅広い演技の幅を持っていることがうかがえます。

アニメ、ゲーム、その他

吹き替え以外にも、杉浦慶子さんはアニメやゲームといった分野でも声優として活動しています。テレビアニメでは、「じょしらく」（2012年）や「ガンダム Gのレコンギスタ」（2015年）、「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」（2017年）などに出演。劇場アニメでは、スタジオジブリ作品「コクリコ坂から」（2011年）や、湯浅政明監督作品「夜明け告げるルーのうた」（2017年）、そして自身がテレビシリーズでも関わった「Gのレコンギスタ」の劇場版IV、Ⅴ（2022年）など、話題作に参加しています。

ゲーム分野では、「DCスーパーヒーローガールズ ティーンパワー」（2021年）でジャイガンタ役の日本語音声を担当。また、オーディオドラマや、アニメ漫画「グラップラー刃牙」での愚地夏恵役など、多岐にわたるメディアでその声を聞くことができます。

2024年にはテレビドラマ「おいハンサム!!2」に肉屋の役で出演するなど、近年は映像作品への出演機会も増えています。舞台で鍛え上げられた表現力と、声優として培われた多様な声色を武器に、杉浦慶子さんは今後も様々な役柄に挑戦し続けることでしょう。

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