オーシャンズ8

映画『オーシャンズ8』

『オーシャンズ8』（原題：Ocean's Eight）は、2018年に公開されたアメリカの犯罪映画で、監督はゲイリー・ロスが務めました。サンドラ・ブロックが主演する本作は、『オーシャンズ11』から始まるシリーズのスピンオフであり、時系列的には『オーシャンズ13』の後の物語となっています。ただし、ストーリーは独立しており、主人公デビーと彼女の兄ダニー・オーシャンとの関係が示される以外に、前作との大きなつながりはありません。

ストーリー概要

デビー・オーシャンは、カリスマ的な犯罪者ダニー・オーシャンの妹であり、5年8ヶ月の服役を終えて出所します。出所直後のインタビューにおいて「二度と犯罪はしない」と強調しますが、実は刑務所にいる間にメトロポリタン美術館で行われるファッションの祭典「メットガラ」にて高級宝石を盗むという壮大な計画を練っていたのです。

出所後、デビーはかつての仲間ルーと共に、この計画の実行に向けて仲間を集めていきます。彼女の目指すのはただ宝石を盗むことだけではなく、さらなる深い目的が隠されていることが明かされていきます。

主なキャスト

• - デビー・オーシャン - サンドラ・ブロック（声：本田貴子）
• - ルー・ミラー - ケイト・ブランシェット（声：塩田朋子）
• - ダフネ・クルーガー - アン・ハサウェイ（声：甲斐田裕子）
• - アミータ - ミンディ・カリング（声：釘宮理恵）
• - タミー - サラ・ポールソン（声：園崎未恵）
• - コンスタンス - オークワフィナ（声：杉浦慶子）
• - ナインボール - リアーナ（声：村中知）
• - ローズ・ワイル - ヘレナ・ボナム＝カーター（声：高乃麗）
• - その他のキャストには、ジェームズ・コーデンやダコタ・ファニングなどが出演しています。特に、アナ・ウィンターやハイディ・クルムといった実在の人物もカメオ出演しています。

製作背景

製作は『オーシャンズ13』の公開が終了した後に進められ、女流キャストによる新たなスピンオフ作品が検討されるようになりました。サンドラ・ブロックが主演することが決まり、続いてケイト・ブランシェットやアン・ハサウェイなどの名だたる俳優たちが参加することが明らかになりました。

2016年にはニューヨークで主要な撮影が開始され、上映日が近づくにつれ制作が進みました。マット・デイモンもカメオ出演が報じられたものの、公開版ではそのシーンが全てカットされており、これにはさまざまな憶測が呼ばれました。

公開と興行成績

本作は2018年6月5日にニューヨークでプレミア上映され、6月8日から全米4145館で公開されました。初週末には4160万ドルの興行収入を上げ、シリーズ最高の初動記録となりましたが、最終的にはアメリカ国内での興行収入が1億4000万ドルにとどまり、3億ドルを下回る結果となりました。

評価と反響

批評家からは67%の支持を受け、観客からはB+という評価を得るなど、一定の評価を受けました。しかし、映画の結果については意見が分かれ、特に低評価の理由としてアミータ役のミンディ・カリングが批評家の偏見に不満を漏らしたことが注目されました。

続編の可能性

サンドラ・ブロックは本作が成功した場合、続編の可能性についても言及しており、ファンの間では今後の展開に期待が寄せられています。2020年現在、具体的な企画の発表はされていないものの、ファンの期待は続いています。

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