杉田玄白記念公立小浜病院

杉田玄白記念公立小浜病院：地域医療を支える歴史と高度医療

概要

福井県小浜市に位置する杉田玄白記念公立小浜病院は、公立小浜病院組合が運営する公立病院です。2007年、高度医療センターと救命救急センターが開設され、同時に名称が変更されました。その名称にもなっている杉田玄白は、小浜藩出身の蘭学者であり、『解体新書』の翻訳者として知られています。病院正面には、彼の銅像が建立されています。

当院は、救命救急センター、地域周産期母子医療センター、災害拠点病院、へき地医療拠点病院としての機能を有し、地域医療を幅広くカバーしています。 病院の理念は、「地域住民の皆様とともに歩み、愛され、信頼される病院」です。

歴史

1883年の「県立小浜病院」開設以来、100年以上の歴史を持つ当院は、幾多の改称を経てきました。郡制、町村合併などの行政改革に伴い、「郡立小浜病院」、「共立小浜病院」、「公立小浜病院」と名称を変えながら、地域住民の医療ニーズに応え続けてきました。

その歴史の中で、救急告示病院、へき地中核病院の指定を受け、医療体制の強化を進めてきました。1990年代には大規模な病院施設の整備を行い、病床数増加や高度医療機器の導入を実現。2000年代以降も、高度医療施設整備事業、オーダリングシステム導入、電子カルテシステム導入など、医療の質向上と効率化に継続的に取り組んできました。災害拠点病院としての指定も受け、地域防災にも貢献しています。

医療機能と設備

杉田玄白記念公立小浜病院は、高度な医療技術と充実した医療設備を備えています。多くの診療科に加え、救命救急センター、地域周産期母子医療センター、小児療育センター、消化器センター、リハビリテーション施設といった専門性の高い医療部門を擁しています。

また、災害拠点病院としての機能を強化するため、災害医療体制の整備も進めており、DMAT（災害派遣医療チーム）の指定病院でもあります。 さらに、地域包括ケア病棟も設置し、入院から在宅復帰までの切れ目のない医療を提供しています。

周辺環境

病院はJR小浜線小浜駅から徒歩3分の場所に位置し、国道162号沿いにあります。小浜市役所、小浜市文化会館、小浜湾などの公共施設や観光地にも近接しており、周辺環境も良好です。

組織

公立小浜病院組合は、小浜市をはじめとする複数の自治体で構成され、病院を運営しています。組合の構成自治体は、歴史的経緯や行政改革などを反映して変遷を遂げてきました。

今後の展望

杉田玄白記念公立小浜病院は、今後も地域住民の健康を守るため、最新の医療技術と設備を導入し、質の高い医療サービスを提供していきます。地域ニーズの変化を的確に捉え、より一層の信頼を得られるよう、病院職員一同努力を続けてまいります。

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