李乙雪

李乙雪について

李乙雪（リ・ウルソル、1921年9月14日 - 2015年11月7日）は、朝鮮民主主義人民共和国の著名な軍人および政治家であり、朝鮮人民軍元帥として知られています。彼は日本の統治時代に朝鮮咸鏡北道城津郡で生まれ、1937年に朝鮮人民革命軍に入隊した後、多くの歴史的出来事に関わることになります。

軍歴の始まり

1946年、彼は保安幹部訓練大隊の創設に関与し、1948年には人民軍総司令部直属の警備大隊長に就任します。朝鮮戦争が勃発すると、彼は人民軍第4師団の参謀長や第15師団の第50連隊長として重要な役割を果たしました。この時期、彼はソ連の軍事アカデミーで留学し、知識を深めました。

軍事的昇進

1962年には朝鮮人民軍第5軍団長として中将に昇進し、その後、1970年11月の第5回党大会において党中央委員に選出されます。1972年には第5軍団司令官となり、上将となることでさらに影響力を持つことになります。1980年には第6回党大会で党中央委員および党中央軍事委員会委員に選ばれ、1984年には護衛総局総局長に任命されるなど、多くの重要な役職を歴任します。

重要な役職と業績

1985年には大将に昇格し、1990年には国防委員会の委員に選ばれました。1992年には朝鮮人民軍次帥の称号を授与され、1995年には元帥へと昇進しました。また、1996年に護衛司令官に任命された後、2003年まで国防委員会委員として活動しました。高齢に達すると、彼は2011年の金正日の国家葬儀委員会に選出され、特別な任務を果たしました。

最晩年

2014年には第13期最高人民会議の代議員選挙で再選され、影響力を維持していましたが、2015年11月7日に肺がんにより他界しました。その翌日、朝鮮中央通信により訃報が報じられ、金正恩を委員長とする国家葬儀委員会の名簿も発表されました。葬儀は2015年11月11日に平壌で国葬として厳かに執り行われ、彼の墓所は大城山革命烈士陵に設けられました。

名前にちなんだ施設

彼の名に因み設立された李乙雪護衛総合軍官学校は、李乙雪の遺産を継承する重要な教育機関として存在しています。彼の人生と業績は北朝鮮の歴史において重要な位置を占めており、その影響は今日まで受け継がれています。

彼の長い軍歴と政治活動は、朝鮮民主主義人民共和国の発展に寄与したと言えるでしょう。李乙雪の人生を振り返ることは、北朝鮮の近代史を理解する上で欠かせない要素です。

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