李容圭

李 容圭 (イ・ヨンギュ)

李容圭（イ・ヨンギュ、ハングル：이용규）は1985年8月26日に生まれた韓国のプロ野球選手です。全羅北道群山市出身で、外野手としてプレーしています。左投げ左打ちのスタイルを持ち、2008年の北京オリンピックでは、韓国代表として金メダルを獲得する栄光に輝きました。

経歴

LG時代

李容圭は2003年に徳寿情報高等学校からの2次ドラフトで地元のLGツインズに指名され、プロ選手としてのキャリアが始まりました。しかし、入団初年の2004年は出場機会に恵まれず、1割台のうちに終わりました。若手選手が多いチームで、特に似たようなタイプの打者が揃っていたため、苦労したのです。

起亜時代

2004年オフにはトレードで起亜タイガースへの移籍が決まり、そこで彼の存在が目立つようになりました。2005年にはその俊足と巧打を生かし、レギュラーに定着。2006年には打撃面で結果を残し、ゴールデングラブ賞を受賞するなど活躍が目立ちました。2007年には相手チームにマークされ打率が下がる苦しい年を経て、2008年に北京オリンピックでは韓国代表としての激闘が待っていました。特に日本戦での最後のアウトのシーンは記憶に残るもので、彼自身はその瞬間に達成感を感じていたと語っています。この年はチームが金メダルを獲得する重要な役割を果たしました。

2009年には第2回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）での活躍も評価され、チームの一員として重要なプレーを見せましたが、シーズン中に負傷し、一時的に戦列を離れることもありました。

ハンファ時代

2013年オフにハンファ・イーグルスと契約し、4年間の契約を結びました。そこで主力選手としてチームを引っ張る役目を担い、2015年や2017年にも代表としてWBCに選出されるなど活躍が続きました。しかし、2018年に無期限出場停止を受けるなど波乱の年もありました。

キウム時代

ハンファとの契約が切れる2020年にはキウム・ヒーローズに移籍。2022年4月にはKBOリーグ史上15人目の個人通算2000安打を達成し、そのキャリアの集大成を迎えました。

プレースタイルと人物

李容圭は身体的には大きな特徴はないものの、俊足と高い打撃技術を駆使し、三振が少ないことが特徴です。クラウチング気味の独特なバッティングフォームは彼のスタイルを象徴しています。日本の青木宣親選手を意識しているとも明かしており、プレースタイルには類似点が多く見られます。

トラブル

能動的に自分の役割を求めた結果、チーム内でのトラブルが発生することもあり、2019年シーズンには意見の相違から無期限の出場停止処分を受けました。この件は、彼のキャリアに影響を及ぼしましたが、最終的には新たな環境で力量を発揮するチャンスを得ることになりました。

李容圭選手は、韓国のプロ野球における中心的存在であり、数々のタイトルや賞を得てきました。彼の活躍は多くのファンに感動を与え、今後の展開にも注目が集まります。

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