李小鵬 (政治家)

李小鵬（リー・シャオペン）

李小鵬（リー・シャオペン、1959年6月 - ）は、中国の実業家、政治家です。2013年1月29日から2016年9月まで山西省省長を務め、その後、国務院傘下の交通運輸部部長に任命されました。彼は、元国務院総理である李鵬を父に持つ、いわゆる太子党の一人として知られています。祖籍は四川省成都市です。

経歴

1959年6月、李小鵬は北京協和医院で李鵬の長男として誕生しました。1978年に華北電力学院（現在の華北電力大学）に入学し、電力工程科で発電所と電力システムを専攻。1982年に卒業後、電力科学研究院でキャリアをスタートさせました。ここでは、電力系統研究所の技師助手、技師、計画経営所副所長、電力技術経済研究所所長といった役職を歴任しました。1985年には中国共産党に入党しています。

李小鵬は、父親である李鵬が中国の電力関連業界に持っていた影響力を引き継ぎ、1991年から華能国際電力開発公司で重要な役職に就きました。1994年に設立された華能国際電力でも要職を兼務し、電力業界での地位を確立しました。

1994年、父親の李鵬は、国内の強い反対を押し切って三峡ダムの着工を強行しました。この決定は、家族に電力会社関係者が多いことから、批判を浴びました。三峡ダム建設プロジェクトは「汚職の温床」と化し、総工費2000億元のうち34億元が賄賂や汚職に消えたと言われています。中でも李鵬は、ダム建設に使われる資材や設備の購入を通じて外国企業から巨額の賄賂を受け取ったとされています。さらに、三峡ダムを管理・運営する中国長江三峡集団傘下の長江電力グループが香港証券取引所に上場した際には、李小鵬本人や姉の李小琳の会社、母の朱琳が経営する会社も同グループの株式を大量に購入し、巨額の利益を得たとされています。

2002年の電力体制改革により中国華能集団公司が誕生すると、李小鵬は同社の社長に就任しました。

2008年2月、父である李鵬が脳梗塞で倒れたことがきっかけとなり、李小鵬は政界への転身を決意しました。同年6月2日に中国華能集団公司の取締役会で辞職し、12日には山東省第11回人民代表大会常務委員会で山西省副省長に任じられました。2012年12月19日、人民代表大会常務委員会で王君省長の異動に伴い省長代理に任じられ、2013年1月29日には予定通り省長に昇格しました。

2016年9月には交通運輸部長に異動し、初めて国務院の閣僚となりました。

年譜

1985年5月 - 中国共産党入党
2002年12月 - 中国華能集団公司社長、党組書記兼華能国際電力開発公司会長、華能国際電力会長、党組書記
2008年5月 - 2008年6月 - 山西省委常委
2008年6月 - 2010年6月 - 山西省委常委、副省長
2010年6月 - 2012年12月 - 山西省委常委、副省長、省政府党組副書記、山西行政学院院長
2012年12月 - 2013年1月 - 山西省委副書記、省長代理、省政府党組書記、山西行政学院院長
2013年1月 - 2016年9月 - 山西省委副書記、省長
2016年9月 - 交通運輸部長
十九届中央委員、十八届中央候補委員、十七大、十八大代表、十一届全国人大代表、九届、十届省委委員。

家族

父：李鵬
母：朱琳
妹：李小琳 (1961年) - 実業家。澳门电力董事、中共全国協商委員会委員。
* 弟：李小勇（1963年）- 別名「朱峰」。シンガポール国籍。

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