村上広史

村上 広史について

村上広史（むらかみ ひろし）は、1958年生まれの日本の著名な国土交通技官であり、地理情報システムや写真測量法において高い専門性を持つ博士です。彼のキャリアは、国土地理院の長を務めた後、青山学院大学で教授として教育に従事するまで、多岐に渡ります。

経歴

村上氏は宮城県に生まれ、東北大学の理学部で天文及び地球物理学を学びました。卒業後、国家公務員上級試験に合格し、1983年には東北大学大学院での博士課程前期を修了し、建設省国土地理院に入庁しました。彼は東北地方測量部に配属され、その後国土地理院の調査員としての経験を積みました。

1988年からはジョージア大学に留学し、そこで地理学の博士課程を修了しました。帰国後、国土交通省の建設経済局や測図部でさまざまな役職を歴任し、特に地理情報システムや環境地理情報の分野で多くのプロジェクトに関わりました。

主な業務と役職

1991年には海外協力官として国土交通省に貢献し、その後95年には測図部の研究官として測量技術の向上に寄与しました。1999年からは国際連合本部においてPKO局の地図課長を務め、国際的な業務にも携わりました。

村上氏は、2006年には企画部の研究企画官を担い、さまざまな研究プロジェクトに参加しました。特に、地理空間情報の活用推進に関する基本計画の策定を行う院長としての役割は、非常に重要なものでした。

引退後の活動

2018年に国土交通省を退官した後、公益社団法人日本測量協会に参与として参加し、同協会の活動の発展に寄与しました。2019年には青山学院大学の教授職に就き、地球社会共生の分野で後進の育成に力を入れています。専門的な学問を教育するだけでなく、実務経験に基づく知識を伝えることに注力しています。

彼の専門分野は、写真測量法、地理空間情報学、リモートセンシング、地理情報システムと多岐に渡ります。また、国際航業の上席フェローとしても活動しており、業界における影響力を発揮しています。村上氏のこれまでのキャリアは、測量や地理情報に関連した多くの分野における貢献を示しており、多くの研究者や実務家にとってのロールモデルとなっています。

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