村上海斗

村上海斗について

村上海斗（むらかみ かいと）は、1995年7月7日生まれで、京都府綴喜郡井手町出身の元プロ野球選手です。ポジションは外野手と投手としてプレーし、若い頃からその才能を発揮していました。

経歴のスタート

村上は井手町立井手小学校で4年生の頃に井手ジャガーズで軟式野球を始め、その後、井手町立泉ヶ丘中学校では南山城ボーイズに所属して野球に打ち込みます。北照高校に進学した彼は、控え投手と外野手として甲子園に3回出場し、甲子園通算での打率は.167という成績を収めました。高校時代の同期には吉田雄人が、1学年下には齋藤綱記がいます。

奈良学園大学に進学した彼は、入学当初は投手として活躍しましたが、肩の不調から2年目以降は外野手に転向。大学では数々の好成績を残し、特に4年春には打率.320、2本塁打を打ち、ベストナインにも選ばれています。大学時代の同期には宮本丈が名を連ねています。

プロ入りと巨人時代

2017年のプロ野球ドラフトで読売ジャイアンツから指名を受け、7巡目で入団しました。契約金は3000万円、年俸は800万円（いずれも推定）という条件でプロ野球選手としてのキャリアがスタート。プロ入り後の2018年は主に三軍での出場が中心でしたが、わずか15試合の二軍戦に出場し、2本塁打を記録するも打率は.162と厳しいものとなりました。

その後、手首の故障やリウマチ、さらには胃腸炎の影響で体重を大幅に減少させるなど、苦しい時期が続きました。2020年には右打ちから両打ちに転向することを決定し、さらなる挑戦を続けましたが、11月には戦力外通告を受け、現役続行を望んでNPBトライアウトに参加したものの、結果に恵まれませんでした。

独立リーグと社会人野球

その後、村上は再び投手として復帰し、2021年には関西独立リーグに所属する堺シュライクスと契約。彼は目標としていたNPB復帰を目指し、2022年には古巣の巨人三軍との交流戦で素晴らしいピッチングを見せるなど、着実に実力を伸ばしました。公式戦では4セーブを記録し、リーグ最多セーブのタイトルを獲得。その後、NPBトライアウトに参加し、参加者中最速の150km/hを記録したものの、12月には自由契約となりました。

2023年からは社会人野球クラブチームのジェイファムでプレーするも、同年末にチームが休部となり、現在は野球用品店「GLOVE BOX OSAKA」に勤務しています。

選手としての特徴

彼の特徴は、身長189cmの大型外野手であり、投手としても146km/hを記録した実績を持っている点です。遠投は110メートル、50メートル走のタイムは5.8秒と、足の速さと強肩が際立った選手でした。高校時代には最速145km/hを記録し、プロでの活動を通じてその能力をさらに伸ばしています。

村上海斗の野球人生は、数々の挑戦と努力を経て成り立っています。彼の経験は、今後の野球界でも活躍する選手や、夢を追いかける若者たちの励みとなることでしょう。

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