村上義則

村上義則（むらかみ よしのり）

村上義則は1950年6月15日生まれ、香川県小豆郡小豆島町出身の元プロ野球選手で投手として活躍しました。小豆島からは、プロ野球選手として後に続いた常盤佳久や石床幹雄と並び、特に注目を集めた選手です。

来歴・人物

小豆島高等学校では、その素質を発揮し、大型の左腕投手として注目されました。1968年には阪急ブレーブスからドラフトで11位指名を受けましたが、彼は入団を拒否して社会人野球の大倉工業へ進む道を選びました。1970年には都市対抗野球大会で四国電力の補強選手として本戦に出場。その後、同年のドラフトで中日ドラゴンズから4位指名を受け、晴れて入団を果たしました。

入団当初の村上は、贈られた背番号が地元小豆島を舞台にした著名な作品『二十四の瞳』にちなんだ「24」と、憧れていた大投手金田正一の「34」の2つで迷った結果、「34」を選びました。

彼は1972年から一軍で活躍し始め、1974年6月28日、対阪神タイガース戦においてリリーフとして初勝利を手にしました。同年の10月14日には、読売ジャイアンツ戦で初の先発登板を果たしましたが、残念ながら逆転本塁打を受けて敗戦投手となりました。

1976年には中継ぎとして優れた成績を残しましたが、1977年には厳しい不振に見舞われ、シーズンオフに戦力外通告を受ける結果となります。

村上の投球スタイルは、オーバースローから繰り出す速球に加え、特徴的なドロップカーブとシュートが武器でありました。彼は特に、1974年10月14日の巨人・長嶋茂雄の引退試合での登板でプロ野球史に名を刻むことになります。この試合、村上は先発投手として登場し、長嶋選手に通算444本目のホームランを打たれたことから「長嶋茂雄に本塁打を打たれた最後の投手」としての名を残しました。

投手成績

村上の投手成績を以下に示します。これには、彼のプロ入り後の記録が含まれています。

• - 初登板: 1972年9月11日、対ヤクルトアトムズ戦での登板。無失点での救援登板。
• - 初勝利: 1974年6月28日、対阪神タイガース戦で実現した初勝利。
• - 初先発: 1974年10月14日、対読売ジャイアンツ戦において初先発。

背番号

彼は中日ドラゴンズ時代に34番を背負い、1971年から1977年までその番号を使用しました。

村上義則は、香川県出身の野球選手の中でも特に記憶に残る存在となっており、その実績は後の選手たちにも影響を与えています。

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