村上英士朗

村上 英士朗（むらかみ えいしろう）

村上英士朗は1995年8月8日生まれの日本の重量挙げ選手で、「タンク村上」という愛称で知られています。身長178cm、体重135kgという堂々たる体格の持ち主で、現在はいちご株式会社ウエイトリフティング部に所属しています。富山市出身で、愛らしいキャラクターと高い実力を両立させている選手として、若いファンからの支持も厚いです。

経歴

村上は、富山県立滑川高等学校を卒業後、日本大学文理学部に進学しました。彼の家系にはスポーツの歴史があり、祖父はかつて日本ボディビル・フィットネス連盟の副会長を務めた村上満です。こうした背景により、村上は幼少期からスポーツに親しんできました。

村上英士朗は、全日本ウエイトリフティング選手権109キロ超級で2018年と2019年に連続優勝を飾ったほか、スナッチ、ジャーク、トータルの各種目で日本記録を保持しています。特に、スナッチ188kg、ジャーク231kg、トータル416kgという数値は非常に高い水準にあり、これまでに中学・高校・大学・ジュニアの各カテゴリーでも公認最高記録を更新しています。さらに、スクワットにおいても最高挙上重量365kgを達成しており、その力量は目を見張るものがあります。

村上は2019年9月に世界選手権に出場し、翌年12月にはIWFワールドカップで優勝し、自身初の世界チャンピオンに輝きました。これは多くの選手が目指す高みに達した証と言えます。しかし、2024年のパリオリンピックでは合計400kgを挙げて10位という成績となりましたが、それでもなお彼の潛在能力は高く評価されています。彼の妻も高校時代の後輩であり、元ウエイトリフティング選手です。家庭においても競技を支え合う関係が窺えます。

主な成績

村上英士朗の競技歴は非常に多岐に渡ります。その中で、以下に彼の重要な成績を挙げます。

• - 2010年　全国中学選手権大会優勝
• - 2011年　インターハイ優勝、アジアユース選手権大会4位
• - 2012年　アジアユース選手権大会2位
• - 2013年　インターハイ優勝、世界ジュニア選手権10位
• - 2014年　世界ジュニア選手権4位、世界大学選手権4位
• - 2015年　世界ジュニア選手権3位
• - 2016年　アジア選手権大会10位、世界大学選手権4位
• - 2017年　ユニバーシアード10位
• - 2019年　東京五輪プレ大会2位、世界選手権12位、IWFワールドカップ優勝
• - 2021年　アジア選手権大会3位

村上英士朗は、その素晴らしい実績と一貫した努力を持って、日本のウエイトリフティング界で重要な存在となっています。彼の今後の活躍にも大きな期待が寄せられています。

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