村上頌樹

村上 頌樹（むらかみ しょうき）

村上頌樹は、1998年6月25日に兵庫県三原郡南淡町（現：南あわじ市）で生まれたプロ野球選手で、阪神タイガースに所属しています。投手として、右投左打のスタイルが特徴です。2023年の選手として、彼はセントラル・リーグの開幕からの連続イニング無失点記録（31イニング）を達成し、新人王とMVPを同時に受賞するという偉業を成し遂げました。これにより、セントラル・リーグ史上に名を刻む存在となりました。

経歴

プロ入り前

村上は、小学1年生の時に「賀集少年野球クラブ」で野球を始めました。南あわじ市立南淡中学校では「アイランドホークス」に所属し、のちに智辯学園高校に進学。高校時代には、甲子園での活躍が光り、特に3年春の甲子園ではエースとして全5試合を投げ抜き、素晴らしい成績を収めました。彼の投球は防御率0.38という非常に優れたもので、決勝ではサヨナラ二塁打を記録します。この結果、智辯学園は同校初の甲子園優勝を達成しました。

卒業後、村上は東洋大学に進学し、ここでも傑出した成績を残しました。特に3年春には6勝無敗、防御率0.77という驚異的な数字を記録し、大学チームの優勝に大きく貢献しました。

阪神時代

2020年のドラフトで阪神タイガースから指名を受け、初契約を結びます。初年は二軍での経験を重ね、2021年には一軍に昇格。しかし最初のシーズンでは思うような結果が出せず、最終的には二軍でも好成績を残しました。2022年も引き続き調整を図る中、2023年にはついにそのポテンシャルを最大限に発揮します。

2023年シーズンは、4月1日に一軍での登板を果たし、そこから安定した投球を続けます。特に、対読売ジャイアンツ戦での無安打無四死球の完全[[試合]]状態は、多くのファンの心を掴みました。このような活躍を通じて、彼は開幕から31イニング連続無失点のセ・リーグ最多タイ記録を達成します。その後も自己最初の10勝目を記録するなど、彼の勢いは止まりませんでした。

9月には初の規定投球回に到達し、防御率1.75を掲げる優れた成績でシーズンを終えました。ポストシーズンではカープとのCSファイナルステージや日本シリーズ에서도活躍し、特に日本シリーズでは重要な試合で好投を見せ、チームを日本一に導く一助となりました。11月28日には、見事に新人王とMVPを受賞。

選手としての特徴・人物

村上の最大の武器は、オーバースローから繰り出されるストレートです。最速154km/h、平均回転数2,400rpmのストレートは「浮き上がる魔球」と称され、スライダー気味の変化がバッターにとって脅威となります。また、ツーシーム、スライダー、カーブなど多彩な変化球を持ち合わせており、打者を翻弄します。

彼は「虎の村神様」と呼ばれることもあり、その愛称は同姓の村上宗隆選手に由来します。今後のさらなる成長が期待される村上頌樹。彼の活躍は日本のプロ野球において新たな伝説が始まることを予感させます。

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