村川豊

村川豊（むらかわ ゆたか）は、1958年1月29日生まれの日本の海上自衛官です。神奈川県出身で、第33代海上幕僚長を務めました。

経歴

1981年3月、防衛大学校（国際関係論学）を卒業後、海上自衛隊に入隊しました。当初は後方支援の職種である「経理・補給」の道に進み、海上幕僚監部人事教育部長、海上自衛隊補給本部長、海上幕僚副長などの要職を歴任しました。

2016年12月20日の閣議で、同年12月22日付で第33代海上幕僚長に任命する人事が了承・発令されました。特筆すべきは、後方支援の職種出身者が海幕長に就任したのは海上自衛隊創設以来初であったことです。

就任時の記者会見では、この異例の人事が海上自衛隊の伝統を打ち破るものであるとして、注目を集めました。村川自身の言葉にも、新たな時代を切り開くという強い決意が感じられました。

年譜

1981年3月：防衛大学校第25期（国際関係論学）卒業、海上自衛隊入隊
1995年7月：2等海佐に昇任
1996年8月：呉地方総監部経理課長
1999年8月：海上幕僚監部副官
2000年1月：1等海佐に昇任
2001年6月：海上幕僚監部人事教育部人事計画課勤務
2001年12月：海上幕僚監部人事教育部人事計画課企画班長
2003年12月：海上幕僚監部監理部経理課経理調整官兼経理班長
2004年12月：佐世保地方総監部経理部長
2006年8月：海上幕僚監部総務部総務課長
2008年3月：海将補に昇任、海上幕僚監部総務部副部長
2009年3月：阪神基地隊司令
2010年7月：海上自衛隊第4術科学校長
2011年8月：海上幕僚監部人事教育部長
2013年8月：海将に昇任、海上自衛隊補給本部長
2015年8月：海上幕僚副長
2016年12月：第33代海上幕僚長に就任
2019年1月：米国政府からレジオン・オブ・メリット勲章が授与
2019年4月：退官
2019年7月：NTTデータ特別参与

栄典

* レジオン・オブ・メリット・コマンダー - 2019年1月18日

退官後

退官後は、NTTデータの特別参与に就任し、新たな分野で活躍しています。

まとめ

村川豊は、海上自衛隊の歴史において重要な役割を果たした人物です。後方支援の職種から海上幕僚長に就任したことは、従来の慣習を打ち破るものであり、その経歴は多くの人々に勇気と希望を与えています。彼の功績は、今後も語り継がれることでしょう。

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