村松雄斗

村松雄斗：卓越したカットマン、国際舞台で活躍

村松雄斗選手は、1996年10月14日、山梨県中央市生まれの卓球選手です。現在、鹿児島県スポーツ協会に所属し、国体チームの一員として活躍しています。

幼少期から卓球に打ち込み、平野美宇選手の家族が経営する卓球教室で技術を磨きました。その才能は早くから開花し、小学生時代から全日本卓球選手権バンビの部などで優勝を飾るなど、各世代の大会で輝かしい実績を残しています。

中学校入学と同時にエリートアカデミーに進学。その後、帝京高校を経て、プロの道を歩み始めます。2013年にはアジアカップで格上の選手を破るなど、国際舞台でも存在感を示しました。

2016年から2018年にかけては、ドイツ・ブンデスリーガ1部リーグのオクセンハウゼンでプレー。世界トップレベルの選手たちとしのぎを削り、経験を積みました。2016年のITTFワールドツアーグランドファイナルでは、元世界ランキング1位のサムソノフ選手を破る金星を挙げ、その実力を世界に知らしめました。

2017年の世界選手権デュッセルドルフ大会にもシングルスで出場するなど、国際大会での活躍は目覚ましく、ITTF世界ランキングでもU21男子シングルス2位、Jr.男子シングルス2位、カデット男子シングルス1位を記録するなど、将来を嘱望される若手選手として注目を集めました。

その後、怪我の影響もあり、国際大会への出場は減少。国内リーグであるTリーグの琉球アスティーダに所属し、その後、2022-23シーズンにはドイツ・ブンデスリーガ1部の1. FSV Mainz 05に移籍。2023年からは鹿児島県スポーツ協会に所属し、国体チームの代表として活躍しています。

独特のプレースタイル

村松選手のプレースタイルは、180cmの長身を生かした安定感のあるバックカットと、力強い両ハンド攻撃を融合させた、現代カットマンの先駆けと言えるものです。表ソフトラバーを使用したバックカットは、切れ味鋭く、変化に富んだボールで相手を翻弄します。かつては粒高ラバーも使用していましたが、現在は表ソフトラバーに落ち着いています。バックハンド攻撃を得意とし、状況に応じて攻守を巧みに切り替えるメリハリのあるプレーは、多くの観客を魅了しています。

その才能は早くから評価されており、2008年の全日本卓球選手権大会ホープスの部優勝時には、高島規郎氏から「世界で開花する日も近いかもしれない」と称賛されました。憧れの選手である陳衛星選手とは2015年の世界選手権で対戦、敗れはしたものの、2017年には一時コーチとして指導を受けるなど、その影響は大きいと言えます。

数々の輝かしい戦歴

村松選手は、少年時代から数々のタイトルを獲得してきました。全日本卓球選手権では、バンビの部、カブの部、ホープスの部と、各世代で優勝を経験。また、東アジアこてんこホープス国際招待大会でもシングルス優勝を果たすなど、国際大会でも好成績を残しています。

その後もアジアジュニア卓球選手権や世界ジュニア卓球選手権など、数々の国際大会で活躍。特に2016年のITTFワールドツアーではチェコオープンで優勝、グランドファイナルではU-21で準優勝と、素晴らしい成績を収めました。近年は、WTTフィーダーカリアリで優勝するなど、着実に実績を重ねています。

今後の活躍に期待

国内外の舞台で経験を積み重ね、さらなる高みを目指し続ける村松雄斗選手。その卓越した技術と、持ち前の粘り強さで、今後も多くの勝利を掴み、卓球界を盛り上げてくれることでしょう。平野美宇選手といういとこを持つ彼には、今後ますますの活躍が期待されます。

もう一度検索