村橋ステム

村橋ステム

村橋ステム（むらはし ステム、1990年1月11日 - ）は、日本のピン芸人。兵庫県尼崎市出身で、本名を村橋亮という。キャリアの最初から特定の芸能プロダクションに所属せず、一貫してフリーランスの立場で活動を続けている。

自身の芸名は、活動初期の「村橋亮」から「村橋ノルモレスト」、「村橋茎」と変遷を重ね、2008年10月より現在の「村橋ステム」を名乗っている。現在の芸名は、かつて存在したコントユニット「ビシバシステム」から着想を得たものと、自身の細身な体型を植物の茎に見立てた英単語「ステム」を組み合わせたことに由来する。高校在学中の2006年1月22日に初舞台を経験。大阪の放送芸術学院専門学校バラエティタレント科を卒業している。

多趣味としても知られ、特にギターやベースの演奏、似顔絵を描くこと、麻雀、そしてサウナ巡りを趣味・特技としている。アルコール類ではウィスキーや麦焼酎を好み、タバコはハイライトメンソールを愛用。好物としては、ザーサイ、蕎麦、横綱あられ、牛ホルモンなどを挙げている。また、テクノ音楽への造詣が深く、特に大ファンであるPOLYSICSや電気グルーヴといったアーティストは、彼の手がけるネタのモチーフとしてもたびたび登場する。

彼の芸風は多岐にわたり、主にコントや漫談を中心に展開するほか、フリップネタや替え歌ネタ、さらには楽器やポータブルスピーカーを用いた音ネタなども得意とする。モノマネのレパートリーには、中島らも、ビートたけし、大槻ケンヂ、稲川淳二、所ジョージ、カンパニー松尾、井上陽水、峯田和伸など、個性的な人物が多い。舞台への登場時に流れる出囃子は、アーバンギャルドの楽曲『傷だらけのマリア』が使用されている。

メディアへの露出は、全国放送こそ少ないものの、関西地方を中心に活動している。NHK福岡の地域番組「爆笑オンエアバトルFオンライン」への出演や、テレビ東京の番組でのモノマネネタのオンエア経験がある。ネット番組やラジオ番組へのゲスト出演も多く、特にAbemaTVの「スピードワゴンの月曜The NIGHT」やMBSラジオの番組、さらにはYouTubeチャンネルやSeesaaブログでの自身のポッドキャスト配信など、様々なプラットフォームで活動を展開している。

賞レースにも積極的に挑戦しており、特にピン芸人の日本一を決める「R-1グランプリ」（旧R-1ぐらんぷり）には長年出場を続けている。2015年と2018年には三回戦進出、2019年には準々決勝まで駒を進めるなど、着実に実績を積み上げている。その他、「転脳児杯」での優勝経験（2007年）や、「アメ天お笑いグランプリ」優勝（2022年）、「THE VERY BEST OF FREE」決勝進出（2017年）など、フリーの立場でありながら notable な成果を挙げている。

ライブ活動も精力的に行っており、単独ライブは2010年から毎年定期的に開催している。大阪を拠点としつつ、近年は東京でも単独ライブを開催するなど、活動範囲を広げている。また、自身が主催するライブイベント「ヤバメンツオブザピーポー」（関西）や「ヤバメンツオブザトーキョー」（東京）、月例イベント「カラオケスナック素敵夢」、「千日前無名の会」などを企画・運営し、他の芸人との交流や後進の育成にも貢献している。その他、様々なライブハウスやイベントにレギュラー出演するなど、関西のライブシーンにおいて独自の存在感を放っている。

公式サイトやSNSを通じた情報発信も積極的に行っている。

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