村田オスカロイド

村田 オスカロイド (むらた オスカロイド)

生年月日: 1994年1月2日
出身地: オーストラリア・シドニー
ポジション: センター (CTB)
身長: 173 cm
体重: 77 kg
ニックネーム: オスキー、オスカさん
* 旧名: オスカ・ロイド

略歴と人物

オーストラリア、特にラグビーが盛んなシドニーに生を受けた村田オスカロイドは、ジャパンラグビーリーグワンに所属するプロラグビーユニオン選手である。1994年1月2日生まれ。主にチームの攻撃と守備の要となるセンター（CTB）のポジションを担う。身長173cm、体重77kgという体格を持ち、その敏捷性と判断力でピッチを駆け回る。チームメイトやファンからは親しみを込めて「オスキー」あるいは「オスカさん」と呼ばれている。

ラグビーとの関わりは非常に長く、わずか5歳という幼少期に既にその楕円のボールに触れている。ラグビーの基礎は故郷シドニーで培われた。その後、学業とラグビーを続けるため日本へ渡る。高校はフレッシュウォーター高校を卒業後、神奈川県平塚市にキャンパスを構える東海大学に進学。東海大学体育会ラグビーフットボール部に所属し、関東大学リーグ戦などの舞台で経験を積んだ。大学時代には、将来トップレベルで活躍するための基盤を築いたと言えるだろう。

大学卒業後、2016年に当時のトップリーグの下部に位置するトップイーストリーグDiv.1に所属していた釜石シーウェイブスRFCへ加入。東北のラグビー熱が高いこの地で、プロとしてのキャリアを本格的にスタートさせた。チーム加入後間もない同年9月25日、リーグ公式戦の第3節にあたる日本IBMビッグブルー戦において、途中出場ながらも念願の公式戦デビューを果たした。この試合は、彼のプロ選手としての第一歩を刻む重要な一戦となった。

釜石シーウェイブスで数シーズンにわたりプレーした後、2020年に一度チームを離れるという決断をする。その後、一時的にオーストラリアへ帰国し、国内のクラブリーグであるワリンガウ・マンリーに籍を置いてプレーを続けた。故郷のラグビー環境で再びプレーすることは、彼にとって新たな刺激となったと考えられる。

しかし、2022年には再び日本のラグビー界へ、そしてかつて所属した釜石シーウェイブスRFCへの復帰を選択した。トップリーグから再編成されたジャパンラグビーリーグワンにおいて、新たな体制となった釜石シーウェイブスは、経験豊富な村田の復帰を歓迎した。復帰後は再びチームの主力選手として、その卓越したスキルと経験を活かし、チームのパフォーマンス向上に貢献している。

彼のキャリアにおいて特筆すべき点の一つに、国際舞台での経験がある。スピード、スタミナ、そして状況判断能力が特に求められる7人制ラグビーにおいて、日本代表に選出された経験を持つ。これは、彼が持つ身体能力とラグビーIQの高さを示すものであり、15人制でのプレーにおいてもその経験が活かされていることは想像に難くない。

村田オスカロイドは、オーストラリアでラグビーを始め、日本の大学ラグビーを経てプロキャリアを形成し、一度はチームを離れながらも再び古巣へ戻るという、ユニークで波乱に富んだラグビー人生を歩んでいる。その経験は、彼のプレーの幅広さや精神的な強さに繋がっているだろう。現在も釜石シーウェイブスRFCの一員として、チームのために全力を尽くしており、今後の更なる活躍が期待される選手である。

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