村角泰

村角泰（むらずみ やすし）は、1929年12月2日に生まれた日本の外交官です。彼は、外務省において重要な役職を歴任し、国際社会における日本の存在感を高めることに貢献しました。

生い立ちとキャリア初期

村角氏は、関東州大連市で生まれ、後に和歌山県で中学校教諭を務めました。その後、1953年に一橋大学を卒業し、外務省に入省しました。同期には、栗山尚一、平岡千之、三宅和助といった著名な外交官がいます。

外務省入省後、村角氏は海外広報課長や外務大臣官房文書課長を歴任し、その後、情報文化局参事官として広報を担当しました。東京サミットでは、国内外のジャーナリスト対応にあたりました。1979年には、内閣官房インドシナ難民対策連絡調整会議事務局の初代事務局長に就任し、難民受け入れのための法人設立に尽力しました。

外交官としての活躍

経済協力開発機構（OECD）日本政府代表部特命全権公使を経て、1983年7月から在アメリカ合衆国日本国大使館特命全権公使、1985年8月からはイラク駐箚特命全権大使を務めました。1987年10月には外務省儀典長に就任し、1989年の昭和天皇崩御の際には、各国の在外公館長に状況を説明する重要な役割を果たしました。

1989年9月からはスウェーデン駐箚特命全権大使、1991年8月からはブラジル駐箚特命全権大使を歴任し、1993年に辞職しました。その外交における功績が認められ、勲二等旭日重光章を受章しました。

村角氏は、そのキャリアを通じて、広報、難民対策、国際会議での対応など、多岐にわたる分野で卓越した能力を発揮し、日本の外交に大きく貢献しました。彼の経験と知識は、今日の外交官にとっても重要な参考となるでしょう。

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