来生えつこ

来生えつこ(きすぎ えつこ)

来生えつこは、1948年3月9日に東京都で生まれた著名な作詞家で、本名は来生悦子です。彼女は都立豊島高等学校および女子美術短期大学を卒業し、最初は様々な媒体で編集者としてのキャリアをスタートさせました。雑誌「話の特集」や虫プロダクションでの経験を通じて、筆者としてのスキルを磨いていった彼女は、次第にフリーライターとしての道を歩み始めます。

その後、彼女の人生は大きな転機を迎えます。弟である来生たかおの楽曲に詞を提供することがきっかけとなり、作詞家としての活動が本格化します。兄妹のタッグは多くのヒット曲を誕生させ、ニューミュージック界でもその名を馳せるゴールデン・コンビとして広く知られています。

来生は、多様なアーティストに対しても詞を書いており、その中にはあおい輝彦、石川優子、今井美樹、岩崎宏美、そして松田聖子など、数え切れないほどの人気歌手が含まれます。特に、彼女の手がけた楽曲の中には、「夢の途中」や「青空の翳り」、さらには「セクシー・ユー（モンロー・ウォーク）」など、時代を超えて愛される作品が多く見られます。

彼女の魅力的な歌詞は、聴く人々の心に深く響き、多くのリスナーに感動を与え続けています。また、作詞家としての彼女の才能に加え、小説やエッセイも執筆しており、小説家やエッセイストとしてもその名を知られています。彼女が手掛けたエッセイ集には「いろはにオトコ」や「いつでも猫がそばにいる（エッセイ集）」があり、プライベートや人生観に関する思いを率直に表現しています。

さらに、音楽だけでなく文筆活動でも高い人気を誇る彼女は、愛をテーマにした小説集や短編小説も多く執筆しており、読者に対して深い感情を伝えることに成功しています。特に、「エピソード」や「野ばらたち」等の作品は、彼女の歌詞と同様に、リスナーや読者の心に深く根付いています。

来生えつこの作品は、ただ単に聴かれるだけでなく、心に触れる力を持っています。彼女の歌詞は情緒豊かであり、安全な避難所や安心感を感じさせるものが多く、これは彼女の個人的な体験や感情が反映されているからかもしれません。これまで数多くのヒット曲を生み出し続けてきた来生えつこは、音楽の世界での存在感だけでなく、文学としての才能も融合させて、今後も活躍を続けていくことでしょう。

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