東京ますいわ屋

株式会社東京ますいわ屋について

株式会社東京ますいわ屋は、日本の老舗和服専門店チェーンです。その歴史は1946年に大阪で高級呉服専門店「ますいわ屋」として創業したことに始まります。その後、全国展開を始め、1968年には東京・青山に本部機構を設立し、初のナショナルチェーンとして成長しました。

事業展開の拡大

ますいわ屋は呉服販売だけでなく、多角的な事業展開を行いました。1980年には京都市に迎賓館「小倉山・万葉苑」を開設し、1981年には宝石店「貴羅ら」、毛皮専門店「エル・ボワラ」をオープンしました。さらに、1985年にはレストラン「満寿美亭」を開業し、飲食店事業にも進出。1987年には旅行代理店「ティ・エム・ツーリスト」を設立するなど、事業領域を拡大しました。海外展開としては、1988年にカリフォルニアのホテルを買収し、ホテル事業にも参入しましたが、これが後に過剰債務の要因となりました。

経営再編と再生

バブル崩壊後、ますいわ屋は過剰債務に苦しみ、2001年には株式会社三裳に商号を変更後、特別清算により別会社に営業譲渡しました。2003年には株式会社東裳に商号変更後、再び特別清算となり、株式会社さが美きもの文化学苑に営業譲渡されました。その後、さが美きもの文化学苑が株式会社東京ますいわ屋に商号を変更し、株式会社さが美グループの一員として再スタートを切りました。

現在の東京ますいわ屋

現在、東京ますいわ屋は、さが美グループホールディングスを親会社とする和服専門店チェーンとして、全国に店舗を展開しています。2010年には新規業態店舗「TOKYO MASUIWAYA」を銀座と名古屋にオープンし、新たな顧客層の開拓にも取り組んでいます。本社は、2019年に横浜市戸塚区に移転しており、効率化を図りながら、和装文化の発展に貢献しています。

店舗と関連情報

2019年3月時点で、全店舗数は42店舗です。かつて「銀座本店」として親しまれていた銀座外堀通り沿いの店舗は、2017年に銀座メルサ店として移転のため閉店しています。また、京都市にあった迎賓館「小倉山・万葉苑」は2020年に閉苑しました。

グループ会社

親会社であるさが美グループホールディングスの傘下には、さが美などのグループ会社があります。

まとめ

株式会社東京ますいわ屋は、創業から70年以上の歴史を持つ老舗企業です。呉服専門店としての伝統を守りながら、時代の変化に合わせて事業を多角化し、幾多の困難を乗り越えてきました。現在は、さが美グループの一員として、和装文化を支える企業として、その歴史を紡いでいます。


関連情報

東京ますいわ屋公式サイト
さが美公式サイト

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