東京アメリカンクラブ

東京アメリカンクラブ

東京アメリカンクラブ（TAC）は、東京都港区麻布台に位置する会員制の社交クラブです。1928年に設立され、当初は在日アメリカ人が家族や友人と楽しむための場として発展しました。現在では、多国籍なメンバーが集う国際的な交流拠点となっています。

歴史

1924年の排日移民法制定後、東京クラブを脱会したアメリカ人会員たちが中心となり、1928年5月23日に帝国ホテルの向かいにあった岩本ビルの上層階でスタートしました。会員数の増加に伴い、1935年には丸の内の三菱不動産ビルへ移転。しかし、太平洋戦争の勃発により1941年に閉鎖されました。

戦後の1949年7月4日、会員数350名で再開。ビジネス目的で日本に滞在するアメリカ人が増えたことを受け、規約を大幅に変更し、1954年に社団法人として麻布台へ移転しました。この地は、かつて尾張藩主・徳川慶勝の大名屋敷跡であり、明治時代にはジョサイア・コンドル設計の川村純義邸宅が建っていました。

1975年には、麻布狸穴町（現在の麻布台）に新しいクラブハウスがオープン。ここは南満州鉄道（満鉄）東京支社の跡地でした。日本人会員やアメリカ人以外の外国人会員も増加し、文化交流の場としての役割を担うようになりました。

2007年、クラブハウスの老朽化に伴い再開発プロジェクトが開始。一時的に高輪の開東閣隣接地に仮設クラブハウスが設置されました。2010年には新クラブハウスが完成し、敷地の一部には分譲マンション「麻布台パークハウス」が建設されました。

施設とプログラム

クラブハウスには、レストラン、宴会場、プール、ボウリング場、図書館など、会員専用の多彩な施設が備わっています。また、文化プログラム、子供向けプログラム、大人向けプログラムなど、会員同士の交流を深めるための様々な企画が用意されています。

会員制度と相互利用

東京アメリカンクラブには、アメリカ人と日本人を中心に52ヶ国から約5,000名のメンバーと約12,000名の家族会員が所属しています。入会には、現会員3名の推薦と英語による面接を含む審査が必要です。

また、友好関係にある海外のクラブとの間で相互利用協定を結んでおり、会員は海外の提携クラブを利用することができます。日本国内では、神戸外国倶楽部および神戸レガッタアンドアスレチッククラブと相互利用協定を結んでいます。

利用者

高倉健
千葉真一
石原慎太郎
長嶋茂雄
石橋貴明
黒木メイサ
* 神田うの

東京アメリカンクラブは、国際的なコミュニティの一員として、ビジネスや文化交流の機会を提供し続けています。

もう一度検索