東京コミュニケーション放送

東京コミュニケーション放送株式会社について



東京コミュニケーション放送株式会社(とうきょうコミュニケーションほうそう)は、東京都渋谷区や周辺地域においてFMラジオ放送を提供していた企業です。この会社は、愛称として「SHIBUYA-FM」を掲げ、地域密着型のコミュニティ放送事業を行っていました。

概要



この放送局は、地域に根ざした番組を放送するとともに、渋谷文化を象徴する音楽を多く取り入れた番組構成が特徴です。特にフュージョン音楽を中心にした「M.O.V.E(旧称SOUND MODULATOR)」という音楽プログラムは、数多くのリスナーに支持されていました。送信所渋谷区のアライブ美竹ビルの屋上にあり、最初の本社・スタジオは渋谷区東に位置していました。その後、代官山地区、さらに渋谷マークシティへと移転を重ね、最終的には新大宗ビルに移動していますが、公開スタジオは設けていませんでした。

その後、2007年にはスタジオのネーミングライツをNEW BALANCEが取得し、「SHIBUYA-FM NEW BALANCE STUDIO」として利用されました。2011年にはエリア制限なしでストリーミング放送を開始し、独自の運営スタイルを持っていました。

沿革




主な番組



SHIBUYA-FMでは、地域の特色を活かした多様な番組が放送されていました。主な番組には次のようなものがありました。

  • - SHIBUYA VILLEGE VOICE(月 - 金曜 10:30 - 11:58)
  • - ROCK YO TOWN(月曜 20:00 - 21:00)
  • - GUITARVILLE SHIBUYA(第3・第4月曜 21:00 - 22:00、出演: 小野瀬雅生)
  • - SHIBUYA LOVAL DEVELOPMENT(水曜 20:00 - 21:00)
  • - WORLD STANDARD(木曜 20:00 - 21:00)
  • - WORLD FAMOUS(金曜 20:00 - 20:30)
  • - PIN UP(土曜 10:00 - 12:00)
  • - SOUND ECOLOGY TUNE(土曜 16:00 - 17:00、出演: マイク眞木、江口真由)
  • - PLAYGROUND(日曜 16:00 - 17:00)

終焉とその後



東京コミュニケーション放送が廃局した後、渋谷区ではコミュニティ放送の空白地域が生じていました。しかし、2016年には「渋谷のラジオ」が放送を開始し、3年ぶりにその空白が解消されました。これにより、再び地域の人々の文化や情報が発信され続けています。

かつて存在した東京コミュニケーション放送株式会社は、その魅力的な番組と地域貢献によって、渋谷のラジオ文化の一端を担った重要な事業者でした。

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