東京テレポートセンター

株式会社東京テレポートセンターについて

株式会社東京テレポートセンターは、東京都が出資する第三セクター企業として、主に東京臨海副都心を中心にビルや施設の開発・運営を行っています。1998年度からは、東京テレポートセンターは東京臨海副都心建設株式会社や竹芝地域開発株式会社との協力により、ビル事業の安定化を図るため、サブリース契約を締結し、業務の集約化を進めました。この取り組みの一環として、東京都は1999年度に2419万円の支出を行い、経営の安定性向上を目指しました。

経営の安定化と民事再生

東京テレポートセンターは、財政的な支援を受けつつも、依然として経営状況は厳しく、2006年5月には東京地裁に民事再生手続きの開始を申請しました。負債は約3,800億円に達し、東京都および金融機関に対し2050億円の債権放棄を求め、出資金合計546億円は100％減資となりました。その後、2007年4月1日に東京テレポートセンターは東京臨海副都心建設と竹芝地域開発と合併し、単一の企業として新たなスタートを切りました。

名称の由来

「テレポート」という名称は、ニューヨーク・ニュージャージー・ポートオーソリティによって創出された言葉であり、物や人のコミュニケーション拠点を示す意味合いがあります。海の時代における「シーポート」、空の時代の「エアポート」に続き、情報通信の時代における「テレコミュニケーションの港」としての役割を指すのです。

沿革

会社の設立は1989年4月26日で、東京都の臨海副都心開発事業計画に基づいてスタートしました。1998年4月には、東京臨海副都心建設と竹芝地域開発との統合により、事業委託を受けることとなりました。その後、厳しい経営状況が続く中で、2006年に民事再生手続きに入ることとなり、2007年には合併を経て新たに株式会社東京臨海ホールディングスの子会社として再出発を果たしました。

事業内容

東京テレポートセンターは、以下のような事業を展開しています：

• - ビルの賃貸・維持管理: テレコムセンタービル、台場フロンティアビル、青海フロンティアビル、有明フロンティアビルなどの管理運営を行っています。
• - 施設の管理運営: 海上公園、共同溝、未処分地と駅前広場などの維持管理も担当しています。
• - 情報通信サービス: 衛星通信、CATV、自動検針サービスなど、通信関連の事業も進めています。

経営状況

東京テレポートセンターは1997年度には既に債務超過に陥り、その後も累積損失が続きました。しかし、民事再生手続きによって健全化を図り、2007年度末には累積損失を解消することに成功しました。これにより、今後の成長に向けた基盤を整えました。

まとめ

東京テレポートセンターは、東京都の関連会社として、東京臨海副都心の発展に寄与する企業です。経営の厳しさを乗り越え、持続可能な運営を目指し、さまざまな事業を展開していく使命を担っています。

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