テレコムセンター

テレコムセンター：東京臨海副都心のシンボル

テレコムセンターは、東京都江東区青海に位置する高層ビルディングです。東京臨海副都心の情報通信基盤として計画され、ウエストプロムナードの南端に建ち、青海フロンティアビル、タイム24ビルと近接しています。ゆりかもめテレコムセンター駅と直結するなど、アクセスも抜群です。

建築デザインと機能性

建物は東西二つの高層棟をブリッジで繋いだ門型構造が特徴的です。このブリッジは、屋上アンテナサイトへのアクセスを確保するために設計されました。地上21階建ての高層棟は、地下3階まで及び、東棟21階には臨海副都心を一望できる展望室があります（有料）。

東西棟間の低層部には、吹き抜けのアトリウム「テレコム・アリーナ」が広がり、イベントや撮影などに利用されています。外壁は、アルミカーテンウォールを採用。塩害対策も施され、洗練されたデザインと機能性を両立しています。

屋上には、衛星通信用アンテナや小笠原諸島向け放送の中継アンテナなどが設置されたアンテナサイトがあり、電波遮蔽壁によって良好な電波環境を確保しています。

多彩な機能と歴史

テレコムセンターは、オフィススペースに加え、カフェテリア、クリニック、会議施設などを備えています。かつては、東京都青少年センターやNTTドコモの施設なども入居していました。

東京メトロポリタンテレビジョン（現TOKYO MX）の本社もかつてこのビルにあり、東京都内向けの情報番組などを放送していました。また、BSデジタルラジオ放送局WINJの演奏所も設置されていました。

さらに、東京都の小笠原諸島向け難視聴対策衛星中継回線の送信も行われていました。近年は、数々のドラマやCMの撮影にも使用され、フィクション作品にも登場しています。

設計と建設

建物の設計は、日総建とアメリカのHOK（ヘルムース・オバタ・カッサバウム）が共同で行いました。これは、建設市場の国際化の流れを受け、外国企業との提携が促進されたためです。HOKはアトリウムや外構などを担当しました。

アクセス

ゆりかもめテレコムセンター駅が目の前にあり、都営バスも利用可能です。

まとめ

テレコムセンターは、東京臨海副都心の発展を象徴する建築物です。先進的な情報通信機能、洗練されたデザイン、そして多彩な歴史を持つこのビルは、現代日本の都市開発とメディア史を語る上で重要な存在であり続けています。展望室からの眺望は、東京湾と臨海副都心の美しいパノラマを堪能できます。

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