東京北部郵便局

東京北部郵便局は、埼玉県和光市に所在する、一般の利用者向けの窓口やATMが設置されていない特殊な郵便局です。この郵便局は、地域区分郵便局としての役割を担っており、主に郵便物の仕分けと配送業務に特化しています。

概要

所在地は埼玉県和光市新倉5丁目7番5号、和光北インター地域土地区画整理事業地区13街区に位置しています。この場所は、日本郵便がネット通販の普及に伴い成長を続けるゆうパック事業の効率化を図るために建設した「メガ物流局」の先駆けとなる施設の一つです。

日本郵便は、郵便物の取扱量が減少する一方で、ゆうパックの取扱量が拡大している現状に対応するため、全国に20箇所の巨大物流拠点を計画しました。その一環として建設されたのが東京北部郵便局です。

特筆すべき点として、東京北部郵便局は埼玉県内にありますが、埼玉県内の地域区分業務は行いません。その代わりに、新東京郵便局と東京多摩郵便局が担っていた都内地域区分業務の一部を移管して行っています。このため、局番号も埼玉県のものではなく、東京都の01797が用いられています。同様のケースとして、新岩槻郵便局の前身である郵便事業株式会社埼玉ターミナル支店が挙げられます。

業務内容

東京北部郵便局は、東京都のうち、郵便番号の上2桁が16～18、上3桁が202の地域を対象とした地域区分業務を担当しています。具体的には、武蔵野、三鷹、調布、小金井、国分寺、小平、西東京、東村山の各郵便局管内の郵便ポストに投函された郵便物の消印を付与し、ゆうパケットやクリックポストの引受も行っています。

ただし、ゆうゆう窓口を含め、郵便、貯金、保険などの窓口業務は一切行っていないため、一般の利用者はこの郵便局で直接サービスを受けることはできません。あくまで郵便物の仕分けと配送に特化した施設です。

沿革

東京北部郵便局の歴史は以下の通りです。

2015年5月4日：小包業務のみを開始
2015年8月23日：郵便業務の取り扱いを開始

まとめ

東京北部郵便局は、物流効率化を目的とした日本郵便の戦略的な拠点の一つであり、一般の利用者向けの窓口サービスは提供していませんが、都内の一部地域における郵便物の流れを支える重要な役割を担っています。その立地や業務内容からもわかるように、現代の郵便・物流システムの進化を象徴する施設と言えるでしょう。この郵便局は、一般の郵便局とは異なる機能と役割を持つため、その存在はあまり知られていませんが、私たちの生活を支える重要なインフラの一部です。ネット通販の利用増加に伴い、ますますその重要性は増していくと考えられます。

出典

東京北部郵便局（日本郵便公式サイト）

外部リンク

東京北部郵便局（日本郵便公式サイト）

もう一度検索