東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所について

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所（ILCAA）は、アジアとアフリカの言語や文化に関する広範な研究を行うために設立された附置研究所です。この研究所は、アジアとアフリカ地域の言語の辞典の編纂や、教育訓練を目的としており、特にこれらの地域に特化した研究者たちが集う場となっています。2010年4月からは共同利用・共同研究拠点としても認定されています。

沿革

アジア・アフリカ言語文化研究所は1961年に、日本学術会議がアジアおよびアフリカ諸国における研究強化を提案し、政府に共同利用研究所設立の勧告を行ったことから始まりました。1964年には東京外国語大学に附置され、日本で最初の人文科学・社会科学系の共同利用研究所としての役割を果たし始めました。その後の歴史として、1967年に助手の投入が始まり、1974年からは言語研修が本格的に開始されました。

所内には、1978年にメインフレームコンピュータが導入され、1991年には4大部門制に移行するなど、進化を続けてきました。また、1995年には文部省から卓越した研究拠点（COE）に指定され、国際シンポジウムなども催されるようになっています。2002年からは府中キャンパスに移転し、2004年には東京外国語大学が国立大学法人として新たに発足しました。2010年には共同利用・共同研究拠点としての認定がなされ、現在に至ります。

組織・体制

この研究所は、5つの研究ユニットと2つのセンターで構成されています。研究ユニットは、それぞれ異なる専門分野に焦点を当てており、各センターは特定の研究や情報資源の管理を担当しています。さらに運営諮問委員会が設置されており、研究の方向性を決定する役割も担っています。

言語研修

言語研修は、アジア・アフリカ地域での現地調査や専門業務に向けた基礎的な言語教育を提供するプログラムで、毎年夏季に125〜150時間の集中講義が行われます。研修内容は、言語の会話や読み書きの技術習得に加え、現地の文化や情勢を理解するための授業も含まれています。このプログラムでは、日本の専門研究者と母語話者が直接教授を行い、他では得られない特有の言語教育が受けられるのが特徴です。

所在地・アクセス

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所は東京都府中市朝日町3-11-1に位置しています。最寄りの交通手段としては、西武多摩川線の多磨駅から徒歩5分の距離にあります。研究所の取り組みやプログラムについては、公式ウェブサイトを通じて詳細な情報を得ることができます。

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