東京臨海リサイクルパワー

東京臨海リサイクルパワー株式会社の概要

東京臨海リサイクルパワー株式会社（Tokyo Waterfront Recycle Power）は、東京都江東区に本社を置き、廃棄物の処理を手掛けている企業です。これは、東京都が展開するスーパーエコタウン事業の一部として設立され、東京電力や清水建設などが出資したことによって成り立っています。2019年4月にはJFE環境株式会社と合併し、J&T環境株式会社として新たなスタートを切りました。出資比率はJFEエンジニアリングが64%、JERAが36%となっています。

設立の経緯

2002年の1月、東京都は「東京都廃棄物処理計画」を策定し、廃棄物処理の拡大や不法投棄、医療廃棄物を適切に処理することを目指しました。その計画開始に伴い、公募が行われ、同年の4月に東京電力グループとしての事業提案を行った結果、7月には事業者に選ばれました。12月には、東京電力や清水建設など、5社による出資により東京臨海リサイクルパワー株式会社が設立されました。

2004年には、東京都から購入した中央防波堤内側にある埋立地にプラントが建設され、2006年8月から営業運転が開始されました。この一連の取り組みは、東京都による廃棄物の地元処理を促進し、環境への配慮を実現するための重要なステップとなりました。

事業内容

東京臨海リサイクルパワー株式会社の主な事業は、産業廃棄物と医療廃棄物の処理です。産業廃棄物用のガス化溶融炉とボイラー、医療廃棄物用の焼却炉とボイラーをそれぞれ2系列有しており、一日あたりに処理可能な廃棄物は550トンです。また、感染性医療廃棄物については50トンの処理能力を持っています。

この企業は、廃棄物処理過程で発生する排熱を利用して発電を行い、その電力を東京電力に売電しています。さらに、PCBを含む絶縁油の処理も行っており、環境保護への取り組みを強化しています。

特に、2011年11月からは東日本大震災の影響を受けた岩手県宮古市から発生した瓦礫の焼却処分も行っており、このように地域のニーズに応じて柔軟に事業を展開しています。

このような背景を持つ東京臨海リサイクルパワー株式会社は、今後も廃棄物処理における先駆者としての役割を果たし続け、持続可能な社会の実現を目指しています。

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