東京都立赤城台高等学校

東京都立赤城台高等学校について

東京都立赤城台高等学校は、1942年に東京府立第二十高等女学校として設立されました。その後、東京都立第二十高等女学校と改称され、1948年に生徒からの公募により「赤城台」という名称が決定し、東京都立赤城台新制高等学校となりました。1950年には、現在の名称である東京都立赤城台高等学校に改称し、新宿区山吹町（早稲田大学のすぐそば）に移転しました。この移転を機に、11月1日を創立記念日と定めました。

廃校と国際高等学校との関係

赤城台高校は、1970年代から校舎の老朽化により、建替や移転の検討を重ねていましたが、実現には至りませんでした。一方、東京都では1980年代に国際学科の高校新設を検討しており、東京教育大学駒場跡地に国際高等学校（仮称）を新設することが決定しました。この時点では、赤城台高校と国際高等学校には直接的な関係はありませんでした。

赤城台高校の移転を求める陳情の中には、教育大学跡地への移転案もありましたが、国際高等学校の新設決定により、この案は実現不可能となりました。この結果、赤城台高校の廃校が濃厚になりました。

赤城台高校の存続を模索する動きの中で、新設される国際高校に「発展的承継」させるという案が浮上しました。しかし、東京都は赤城台高校が国際高校に承継されることを認めず、公的な資料にはその記録は一切ありません。ただし、東京都議会の議事録の中で、新設校舎に赤城台高校が最後の2年間同居することが認められました。

同居期間中、文化祭や体育祭、部活動などを合同で開催し、新築校舎の一部には赤城台高校に所縁のある名称を用いるなど、歴史や文化が引き継がれる実態はありました。しかし、校舎には2校の名称が別々に掲げられ、部活動の登録も別々の学校として扱われるなど、公的には承継は行われませんでした。部活動においては部員数不足のため、公式戦への参加が難しいケースもあり、国際高校の初期は体育系チーム競技で苦労しました。

公式的には、廃校と新設であり承継ではありません。「赤城台の後継が国際」という事実はなく、あくまでも別々の学校です。しかし、実態としては体育祭・文化祭や一部名称に歴史と文化が引き継がれた事実もあります。

沿革

1942年（昭和17年） - 東京府立第二十高等女学校として開校
1943年（昭和18年） - 東京都立第二十高等女学校に改称
1948年（昭和23年） - 校名を生徒より募集し、赤城台と決定。東京都立赤城台新制高等学校に改称
1950年（昭和25年） - 東京都立赤城台高等学校に改称。山吹町校舎（山吹校舎）に移転。11月1日、校舎竣工式創立記念日と定める
1952年（昭和27年） - 同窓会の名称を桜陽会と決定
1989年（平成元年） - 赤城台山吹町校舎移転式
1991年（平成3年） - 最後の卒業式（43回）、廃校

交通

山吹校舎（現：東京都立新宿山吹高等学校校舎）

営団有楽町線江戸川橋駅から徒歩10分
営団東西線早稲田駅・神楽坂駅から各徒歩10分

かつて存在した同窓会

桜陽会 - 赤城台高校卒業生全体の同窓会。原則として毎年5月最終日曜日に卒業生全体を対象にした総会が開催されていた。2018年3月解散。

著名な出身者

新田一郎 (ミュージシャン)
俳優・声優'>[谷昌樹]
したらじゅん子

証明書の発行

旧東京都立赤城台高等学校の証明書は、都立国際高校で発行されます。

関連項目

東京都高等学校の廃校一覧
高等女学校

外部リンク

桜陽会ホームページ - ウェイバックマシン（2003年2月21日アーカイブ分） 桜陽会（卒業生全体の同窓会組織）ホームページ(閉鎖)
* 桜陽会記念ホームページ - ウェイバックマシン 桜陽会記念ホームページ(上記ホームページのコンテンツのみを掲載したホームページ)。(同窓会ではありません)

もう一度検索