東京都道112号ひばりケ丘停車場線

東京都道112号ひばりケ丘停車場線

東京都道112号ひばりケ丘停車場線は、西東京市のひばりヶ丘駅を起点とし、所沢街道（東京都道4号東京所沢線）と東京都道12号調布田無線が交わる田無町三丁目交差点に至る一般都道です。この道路は、西東京市谷戸町を通過することから「谷戸新道」とも呼ばれています。また、全線が東京都都市計画道路ひばりが丘駅南口線に指定されています。

歴史と特徴

この道路の歴史は古く、明治時代にはすでに存在していました。武蔵野鉄道（現在の西武池袋線）が開通する以前から、地域を結ぶ重要な道として利用されてきました。1970年代に都市計画道路として拡幅や線形の変更が行われ、現在の姿になりました。しかし、旧道も一部残っており、特にひばりヶ丘駅周辺では、旧道が重要な役割を果たしています。

ひばりヶ丘駅南口バスターミナルで本線が途切れているため、線路を越えて北側へ行くには旧道を通る必要があります。ただし、旧道の駅周辺部は一方通行規制のある狭い道で、商店街として人通りが非常に多いため、自動車の通行には注意が必要です。なお、バスターミナル内は都道に指定されていません。

線形と改良

道路の線形は、途中でやや北東に折れ曲がる以外はほぼ直線です。田無町三丁目交差点から谷戸一丁目交差点までの区間は、改良により車道と歩道が拡幅され、十分な余裕が確保されています。しかし、ひばりヶ丘駅前で道が途切れているため、北側へは狭い旧道を通らなければならないという課題が長年残っていました。

この問題を解決するため、2000年代に新たな支線が開通しました。この支線は、線路を踏切で越えて進む東京都道36号保谷志木線の又六地蔵交差点付近と、本線のひばりヶ丘駅南約430m地点を結ぶ短絡路です。これにより、駅の南北間のアクセスが大幅に改善されました。

また、終点付近には、150mほどの短い支線があります。この支線は、もともと明治期からの本線でしたが、2000年代に入って直線化改良された際に旧道となり、引き続き支線として指定されています。この支線の終点は東京都道4号東京所沢線に接続していますが、中央分離帯があるため、北側から直進して武蔵境通りへ進むことはできません。都道4号東進方向への左折、またはその逆のみが可能です。

現在の状況

ひばりヶ丘駅の北側では、都市計画道路ひばりが丘駅北口線が建設中ですが、この道路は本線と接続される予定はありません。

起点と終点

本線
起点: 交差点名称無し（ひばりヶ丘駅南口バスターミナル入口）
終点: 田無町三丁目交差点（東京都道4号東京所沢線・東京都道12号調布田無線交点）

支線（都道36号線短絡線）
起点: 交差点名称無し（本線交点）
終点: 交差点名称無し（東京都道36号保谷志木線交点）

支線（旧道）
起点: 交差点名称無し（本線交点）
終点: 交差点名称無し（東京都道4号東京所沢線交点）

通過する自治体

東京都
西東京市

交差する道路

本線
田無町三丁目交差点 - 所沢街道（東京都道4号東京所沢線）・東京都道12号調布田無線
北原町一丁目交差点 - 新青梅街道（東京都道245号杉並田無線）
交差点名称無し（西東京市北原町2丁目） - 東大農場通り（東京都道4号東京所沢線支線）

支線（都道36号線短絡線）
交差点名称無し（西東京市住吉町2丁目） - 東京都道36号保谷志木線

支線（旧道）
交差点名称無し（西東京市北原町3丁目） - 新青梅街道（東京都道245号杉並田無線）
交差点名称無し（西東京市田無町1丁目） - 所沢街道（東京都道4号東京所沢線）、武蔵境通り（東京都道12号調布田無線）

主な施設

ひばりヶ丘駅
ひばりヶ丘パルコ
西東京市立ひばりヶ丘図書館
西東京市立谷戸第二小学校
西東京市立谷戸小学校
西東京市立西東京いこいの森公園
東京大学大学院農学生命科学研究科附属 生態調和農学機構西東京フィールド
西東京市立田無第二中学校
東京電力西北原変電所

関連事項

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