東京都道431号角筈和泉町線とは？意味をやさしく解説

東京都道431号角筈和泉町線について

東京都道431号角筈和泉町線は、東京都新宿区から杉並区に至る、全長約5kmの特例都道です。この道路は、甲州街道（国道20号）とほぼ並行して走っており、特に泉南交差点から和泉二丁目交差点までの区間を除いて、甲州街道の交通分散に貢献しています。

水道道路としての歴史

この道路の大きな特徴は、その成り立ちにあります。かつてこの場所には、和泉給水所と淀橋浄水場を結ぶ玉川上水新水路が流れていました。この水路を埋め立てて作られたため、水道道路という通称で親しまれています。角筈という地名は、現在の西新宿や新宿駅周辺の旧地名に由来します。

水路だった頃は、土手を築いて高低差を調整していましたが、道路として整備される際に土手が取り払われました。そのため、中野通りとの交差点付近を除き、ほぼ平坦で直線的な道路となっています。地下には水路や大きな水道管はありませんが、沿道への給水のための水道管が埋設されています。

道路の特徴

道路の計画幅員は概ね15メートルで、車線数は片側1車線に加え、自転車専用通行帯または停車帯が設けられています。かつて水路だった名残で、道路は非常に直線的であり、起伏も少ないのが特徴です。水路には、南北の交通を確保するために16の橋が架けられ、土手には3つのトンネルが掘られていました。

これらの橋には、淀橋浄水場側から順に番号が付けられていました。例えば、二号橋は十二社通りとの交差点、三号橋は山手通りとの交差点に位置していました。また、環七通りとの交差点には十五号橋がありました。現在でも、六号橋を通った道路には六号通商店街が、七号橋跡にはバス停「七号通り」が、十号橋を通った道路には十号通商店街があり、その名残を伝えています。

トンネルのうち、中野通りとの交差点にあったものは土手と共に撤去され、現在は平面交差となっています。しかし、東側の渋谷区本町にある本町隧道と、さらに東にある本村隧道は現在も使用されています。

東端では、東京都道新宿副都心二号線（南通り）に接続しています。