東北エアサービス

東北エアサービス株式会社

東北エアサービス株式会社は、東北電力グループに属する航空運送事業者です。1991年の設立以来、東北地方の空を舞台に、電力インフラの維持・管理、防災活動支援など、多岐にわたる事業を展開しています。

事業概要

主な事業内容は以下の通りです。

送電線関連事業: ヘリコプターを用いた送電線の巡視、建設支援、ビデオ撮影、レーザー測量などを実施し、電力の安定供給を支えています。
防災ヘリコプター運航受託事業: 山形県と宮城県の防災ヘリコプターの運航を受託し、災害時の救助活動や緊急物資輸送を支援しています。

歴史

東北エアサービスの歴史は、東北電力によるヘリコプターの導入から始まります。

1953年: 東北電力は、送電線建設や巡視のために英国製のヘリコプターを導入。これは電力会社としては先駆的な取り組みでした。
1991年: 東北電力のヘリコプター事業を独立させる形で、東北エアサービス株式会社が設立されました。
2000年: 航空運送事業の許可を取得し、事業領域を拡大。
2003年: 国土交通省から航空機の整備・改造能力について認定を受け、技術力を高めています。
2007年: 経済産業省から航空機製造事業法に基づく事業許可および航空機修理方法認可を取得。
2011年: 東日本大震災により、保有していたヘリコプター2機を津波で失うという大きな被害を受けました。

東日本大震災からの復興

東日本大震災では、東北エアサービスも甚大な被害を受けましたが、早期に事業を再開し、復興支援に尽力しました。失われた機体の代替機を導入し、宮城県防災航空隊の運航支援を再開するなど、地域社会の安全確保に貢献しています。

保有機材

現在、東北エアサービスが運用している機材は以下の通りです。

ユーロコプターEC135P2＋
川崎BK117B-2
川崎BK117C-2
MBB Bo105CBS-4
アエロスパシアルAS332L1
Eurocopter AS365N3 Dauphin 2（宮城県防災航空隊機）
アグスタウエストランド AW139（山形県消防防災航空隊機）
レオナルドAW169（東北電力ネットワーク運行委託機）

これらの機材は、送電線巡視、防災活動、人員輸送など、様々な用途に利用されています。

今後の展望

東北エアサービスは、これまで培ってきた技術と経験を活かし、今後も東北地方の電力インフラの維持・管理、防災活動支援に貢献していくことが期待されます。また、新たな事業領域への挑戦や、最新技術の導入なども視野に入れ、更なる発展を目指していくでしょう。

外部リンク

東北エアサービス
宮城県防災航空隊
* 山形県消防防災航空隊

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