東北通

東北通（とうほくどおり）について

東北通とは、北海道札幌市豊平区から厚別区にかけて延びる都市計画道路で、正式には「札幌圏都市計画道路3.4.41東北通」と呼ばれています。この道路は、豊平区と白石区、そして清田区と厚別区の境界を形成する重要な役割を果たしています。また一部は豊平区内を通過しています。

概要

• - 起点: 札幌市豊平区豊平1条3丁目
• - 終点: 札幌市厚別区大谷地西5丁目
• - 延長: 7.77 km

この道路は、豊平区の豊平1条3丁目から南の方へ進み、最終的には厚別区の大谷地西5丁目で終了します。主な接続道路には、主要市道9901号や菊水旭山公園通、米里行啓通などがあり、国道36号の近くを走る形となっています。

地理的特徴

東北通は起点から南東に向かってほぼ一直線に伸び、南郷通や国道36号と並行に位置しています。しかし、道幅が狭く車線数も限られているため、渋滞が頻繁に発生する場所も存在します。

歴史的背景

この道路の歴史は開拓時代にさかのぼります。当時は農道として利用されており、雨の日にはぬかるんでしまうことが多く、吉田善太郎という地元の住民が道路の補修を行ったことから、その名は「吉田の道普請」とも呼ばれていました。また、かつては白石村と月寒村の境界道路であったため、「村界道路」として知られることもありました。町制施行後は、町の境界を示す「町界道路」としても使われました。

名称の由来

この道路が「東北通」と名付けられた由来は、1892年（明治25年）頃にさかのぼります。当時、豊平区月寒東の地域で、月寒川を挟んで東側が「東北通り」、西側が「西北通り」と名付けられていました。1963年に北海道中央バスの路線が設定され、当時のバス停が「東北通り」と名付けられたことが、後に「とうほくどおり」と呼ばれるようになり、町界道路の名前も変わったと考えられています。

栄通との関係

白石区栄通の名称は、1963年にこの地域の区画整理が完了した後に、白石と豊平の境界を示す道路が通っていたことに由来します。このことから「栄通」と名付けられた背景には地域の繁栄を願う思いが込められています。

主な接続道路と周辺施設

東北通には多くの接続道路が存在し、主要市道9901号旭山公園米里線や北野通、白石中の島通などがあります。周辺には札幌市立東園小学校や札幌市立豊園小学校、アサヒビール北海道工場などの重要な施設も点在しています。

このように、東北通は単なる道路を超え、多くの地域が交差し、歴史的背景を持つ大切な道といえるでしょう。

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