東北電力名取スポーツパーク愛島競技場

東北電力名取スポーツパーク愛島競技場の概要

東北電力名取スポーツパーク愛島競技場（とうほくでんりょく なとり スポーツパークめでしまきょうぎじょう）は、かつて宮城県名取市に存在した地域を代表する陸上競技場です。施設は東北電力が所有し、運営はその子会社である名取スポーツパーク企画が行っていました。愛島競技場は様々なスポーツイベントに利用される重要な施設でした。

歴史

この競技場は1992年に完成し、名取市内の東北電力が整備した名取スポーツパーク内に開場しました。その後、主に陸上競技及び球技場としての役割も担い、日本陸上競技連盟から第3種公認を受けていました。特に2001年には新世紀・みやぎ国体のラグビーの会場として活用されるなど、地域のスポーツ振興に一役買っていました。

施設概要

愛島競技場の収容人員は約10,323人で、内訳としては約2,000席の固定座席があるメインスタンドが中央に設置されており、周囲は芝生席となっていました。また、競技場には電光掲示板や最大照度300ルクスという照明設備が整っており、夜間の競技開催にも対応していました。しかし、老朽化が進み2011年3月末には廃止が予定されていましたが、実際には東日本大震災の影響で営業が中断し、ナイターの運営も3月11日で終了しました。

震災後、競技場は大きな被害を受けたため、復旧には時間がかかる見込みとなりました。結局、復旧の見通しが立たないまま2012年6月には閉鎖されることが決定し、競技場の運営は終了しました。

その後、競技場に付随するサブグランドと呼ばれる補助競技場も、一時的に復旧して営業していたものの、最終的にはこちらも閉鎖される運命にありました。

売却

2018年、名取市はスポーツパーク全体を長野県に本部を置く学校法人理知の杜に売却することを発表しました。この売却は、地域の新たな発展のための一歩とされており、愛島競技場の跡地は今後どのように活用されるのか注目が集まっています。

交通アクセス

愛島競技場へは、JR東北本線の名取駅西口からタクシーで約10分でアクセス可能でした。また、仙台東部道路の仙台空港ICからのアクセスも便利で、多くの訪問者がスポーツイベントを楽しみに訪れていました。

このように、東北電力名取スポーツパーク愛島競技場は東北地域において重要な役割を果たしていましたが、時代の流れと共にその姿を消していきました。今後もこの地でのスポーツ振興が期待される中、地域のために新たな利用方法が模索されています。

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