東和銀行

株式会社東和銀行について

株式会社東和銀行は群馬県前橋市に本店を置く第二地方銀行で、一般的には「東和」や「東和銀」と呼ばれています。群馬県や埼玉県を中心に店舗を展開し、東京都や栃木県にも支店があります。銀行の理念として「地域から頼られる銀行」を掲げており、顧客の本業支援を通じた「お客様支援活動」に取り組んでいます。これにより、地域経済の活性化を図っています。

経営の取り組み

東和銀行は北関東に本店を置く別の銀行、栃木銀行や筑波銀行と連携協定を結び、共同で地域経済の発展に寄与しています。2009年には金融庁から公的資金の注入を受けることになり、これにより350億円の資金が提供されました。この公的資金のうち200億円は2018年に返済を完了し、2024年には残りの150億円が完済される見込みです。

優遇サービスとキャラクター

東和銀行では、給与や年金の振込、公共料金の支払い、住宅ローン契約のある顧客に向けて、「カタクリのはな」総合口座を提供しています。この口座を利用することで、ATMの時間外手数料や他行ATMの手数料が一定回数無料になるなどの優遇特典を享受できます。また、同銀行のキャラクターとして『あらいぐまラスカル』のラスカルが用いられており、預金通帳やキャッシュカードなどさまざまなアイテムにその姿が描かれています。さらに、2014年からは「TONTONのまち前橋」のキャラクター「ころとん」を採用した「とんとん通帳」も導入され、デザインを選択できるサービスが提供されています。

店舗情報

2021年7月29日時点で、東和銀行には本店と支店が合計94店存在し、その内訳は群馬県に38店、埼玉県に42店、東京都に8店、栃木県に3店です。最も店舗数が多いのは埼玉県であり、更にインターネット支店や振込専用支店も運営しています。これにより、顧客に広がりのあるサービスを提供しています。

沿革

東和銀行は1917年に群馬県館林市にて群馬貯蓄無尽株式会社として設立され、1918年には本店を現在の前橋市に移転しました。1942年には複数の無尽会社が合併し、群馬大生無尽株式会社が設立され、1949年に商号を大生無尽株式会社に変更しました。その後、1951年に相互銀行に転換し、1973年と1977年に信組を合併。1989年には普通銀行に転換して株式会社東和銀行に商号変更しました。

2002年にはATMの365日稼働を開始し、2006年からはセブン銀行とのATM利用提携が始まり、顧客の便益を高めています。2014年には地域経済の活性化を図るため、栃木銀行や筑波銀行との連携協定を成立させました。2020年に江原洋が新たな頭取に就任し、同時にSBIホールディングスと資本提携を結ぶなど、新しい試みに挑戦しています。

このように、東和銀行は地域密着型のサービスとパートナーシップの強化を通じて、地域の資産である顧客に真摯に向き合い、変革を目指しています。

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