東堀前通

新潟市中央区に位置する町字、東堀前通（ひがしぼりまえどおり）は、行政地名として東堀前通1番町から東堀前通11番町までが存在します。この地域は現在も住居表示が未実施であり、郵便番号は951-8066です。

概要

東堀前通の町名は、明治5年（1872年）に行われた新潟町の広範囲な町域改編の中で誕生しました。それまで「片原通」の一部であった地域が、この改編を機に「東堀前通」として新たな一歩を踏み出したのです。名称の通り、東側に並行する「東堀通」よりも、信濃川に近い西側に位置しています。町は南から北にかけて、順に1番町から11番町までの区画に分かれています。

地理

東堀前通は、新潟市中心部の地理において、複数の町字と隣接しています。その境界を北側から時計回りに見ていくと、まず東側には同じく歴史ある通りである「東堀通」が並行して通っています。さらにその東側には、新潟を代表する商店街の一つである「本町通」が控えています。北側では「一番堀通町」と接しています。これらの町と共に、新潟島の歴史的な市街地を構成しています。

歴史

東堀前通の歴史は、町名が定められた明治5年（1872年）に遡ります。以降、行政区画の変遷と共にその所属を変えてきました。
明治12年（1879年）4月9日：新潟町が区制に移行したことに伴い、新潟区の一部である町丁となりました。
明治22年（1889年）4月1日：新潟区が市制を施行し新潟市となった際、その町丁の一つとなりました。
平成19年（2007年）4月1日：新潟市が政令指定都市へ移行したことで、中央区の町丁となり、現在に至ります。

地域の施設

東堀前通は、古くから商業地域として栄え、現在も様々な店舗や企業が集まっています。通り沿いの番町によって、主要な施設に特徴が見られます。

5番町から6番町
このエリアには、古くから親しまれている「大安食堂」があります。また、楽器販売や音楽教室を手がける「あぽろん」の店舗や、「あぽろんミュージックスクール新潟店」もこの周辺に位置しています。オフィスや店舗が入る「中央ビルディング」なども見られます。

7番町
7番町には金融機関の支店が集まる傾向があり、「新潟証券新潟支店」や「北陸銀行新潟支店」などが位置しています。

8番町から9番町
この区画には、新潟県の特産品を扱う老舗として知られる「加島屋本店」があります。

* 10番町から11番町
通りの北側に近いこれらの番町には、書店である「田中書店」や、新潟名産の練り製品で有名な「竹徳かまぼこ」の本店などがあり、昔ながらの賑わいを残しています。

東堀前通は、明治初期にその名を得て以来、新潟市の中心市街地の一部として長い歴史を刻んできました。住居表示は導入されていませんが、明瞭な番町区分を持つこの通りは、東堀通や本町通と共に、現在も商業活動が活発に行われる地域です。古くからの店舗から新たな施設までが混在し、訪れる人々に様々な表情を見せています。

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