東大曽根町

東大曽根町（ひがしおおぞねちょう）

東大曽根町は、愛知県名古屋市東区と北区に跨る町名です。この地域は、丁番を持たない単独町名として存在し、東区では住居表示が実施済みですが、北区では未実施となっています。以下に、その地理、歴史、変遷、そして現在の状況について詳しく解説します。

地理

東区の東大曽根町は、東区の中央北部に位置し、東は矢田南五丁目、西は徳川二丁目、南は徳川町・出来町二丁目、北は大曽根二丁目・矢田南五丁目および北区大曽根二〜三丁目に隣接しています。1981年以前の東大曽根町は、中1〜4丁目、本通1〜7丁目、上1〜5丁目、南1〜4丁目、東1丁目などの小字で構成されていました。これらの小字区域は、東区と北区に分かれており、一部は両区にまたがっていました。2004年までに東区側では丁目や字が廃止されましたが、北区側では上1丁目の一部が残存しています。

歴史

東大曽根町の前身は、春日井郡（後に西春日井郡）に属する大曽根村です。この地域は名古屋城下に近接しており、かつては本覚寺付近を境に、南側を大曽根坂上町、北側を大曽根坂下町と呼んでいました。

町名の由来

「曽根」という地名は、城下町から一里離れた場所に付けられることが多かったとされ、東大曽根町も名古屋城下から一里の距離に位置していたことがその由来とされています。また、別の説では、河川（矢田川）の底にある砂地を意味するという説もあります。

沿革

東大曽根町は、明治時代初年に一部が森下町として分立しました。1878年には、さらに一部が大曽根町、黒門町、坂上町として分かれました。1889年の町村制施行により、西春日井郡六郷村の大字大曽根となりました。1911年には中央本線大曽根駅が開業し、この地域の発展を促しました。1921年には名古屋市東区に編入され、東大曽根町に改称。その後、1946年には一部が北区に編入され、両区にまたがる町となりました。1979年以降、区画整理や住居表示の実施により、町域の境界が何度か変更されています。2004年には、東区と北区でそれぞれ町域の一部が再編され、現在の形に至りました。

世帯数と人口

2019年1月1日現在の世帯数と人口については、詳細なデータが提供されています。

学区

東大曽根町に居住する住民が通う小中学校は、名古屋市立の学校が指定されています。また、公立高校に通う場合の学区も定められています。

施設

東大曽根町には、以下の施設があります。

名古屋市立桜丘中学校
日本年金機構大曽根年金事務所
ナフコ不二屋大曽根店
JR東海大曽根ビル
キャッスルタウン大曽根
プレイランドキャッスル大曽根店・大曽根温泉湯の城
善光寺
東大曽根第一公園
東大曽根第二公園

これらの施設は、地域住民の生活を支える上で重要な役割を果たしています。

交通

鉄道

JR中央本線：大曽根駅（南口）

道路

愛知県道216号大曽根停車場線

その他

日本郵便：集配担当郵便局の詳細は別途定められています。

参考文献

東大曽根町の歴史や地理に関する情報は、以下の文献に詳しく記載されています。

名古屋市会事務局 編『名古屋市会史 別巻 総合名古屋市年表（明治編）』
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』
名古屋市計画局『なごやの町名』
名古屋市北区役所市民室『北区 私たちのまち』

これらの文献は、東大曽根町の理解を深める上で非常に役立ちます。

関連項目

名古屋市の地名

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、東大曽根町に関するカテゴリがあります。

東大曽根町は、その歴史と地理的な背景から、名古屋市の中でも特徴的な地域の一つと言えるでしょう。住居表示の変遷や区の編入など、時代の変化とともにその姿を変えてきましたが、今もなお地域住民にとって重要な場所であり続けています。

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