東山村 (徳島県)

東山村について

東山村（ひがしやまそん）は、徳島県麻植郡に存在した村です。現在の吉野川市美郷の東部、具体的には川田川の支流である東山谷川の流域と、鴨島町樋山地にあたる地域に位置していました。

地理

東山村は、東山谷川という河川が流れる、自然豊かな地域でした。この川が、村の地形や生活に深く関わっていました。

歴史

東山村は、1889年（明治22年）10月1日に町村制が施行された際に、それまでの東山という地域が単独で自治体として成立しました。しかし、その歴史は長くは続きませんでした。

1955年（昭和30年）1月1日、東山村は分割されることになります。その一部である字樋山地が鴨島町に編入され、残りの地域は中枝村の一部（中村山のうち、字二戸・木中・今丸・南二戸・東野々脇・西野々脇を除く）と、三山村の一部（字小竹・品野・中筋・高尾野・川俣・刷石・毛無・土井奥・峠・湯殿）と合併し、新たに美郷村が発足しました。この合併によって、東山村は歴史を閉じ、その名前は地図上から消えることとなりました。

出身人物

東山村は、多くの著名な人物を輩出しています。

後藤田正晴：官僚、衆議院議員として活躍しました。その政治手腕は広く知られています。
善川三朗：宗教家であり、幸福の科学の名誉顧問を務めました。本名は中川忠義で、樋山地で生まれました。
中川静子：作家として知られています。善川三朗の姉にあたります。

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』

関連項目

* 徳島県の廃止市町村一覧


東山村は、その短い歴史の中で、地域住民の生活を支え、文化を育んできました。現在は美郷村の一部として、その歴史は語り継がれています。

もう一度検索