東山町

東山町（ひがしやまちょう）

東山町は、2005年（平成17年）まで岩手県東磐井郡に存在した町です。現在の
一関市のうち、東山町を冠する各大字がその領域にあたります。

地理

東山町は、束稲山や大鉢森山などの山々に囲まれ、砂鉄川、山谷川、猿沢川、田河津川などの河川が流れる自然豊かな地域でした。特に、日本百景に数えられる猊鼻渓は、町を代表する景勝地として知られています。

沿革

1955年（昭和30年）2月1日 - 田河津村と長坂村が合併し、東山村が発足しました。
1958年（昭和33年）11月1日 - 松川村を編入。同日付で町制を施行し、東山町となりました。
2005年（平成17年）9月20日 - 千厩町、大東町、川崎村、室根村、西磐井郡花泉町と共に一関市と合併し、新たな一関市の一部となりました。

行政

最後の町長は松川誠氏で、1991年9月2日に就任しました。

地域

人口は、1960年の約11,000人をピークに減少傾向となり、2000年の調査では約8,500人でした。

公的機関

警察：千厩警察署（東山駐在所、松川駐在所、田河津駐在所）
消防：両磐地区消防組合千厩消防署東山分署
医療：ひがしやま病院（特定医療法人西城病院）

公共施設

図書館：東山町立図書館
博物館等：石と賢治のミュージアム、太陽と風の家
公民館：長坂公民館、松川公民館、田河津公民館
運動施設：唐梅館総合公園（東山総合体育館、東山球場、東山テニスコート、東山多目的グラウンド、東山B&G海洋センター、唐梅館パークゴルフ場）、東山農村勤労福祉センター
郵便局：東山郵便局（集配局）、松川町郵便局、田河津簡易郵便局

教育

町内には高等学校は所在しませんでした。最寄りの高校は岩手県立大東高等学校（大東町）です。

学校

高等学校
岩手県立大東高等学校松川分校（1967年・大東高校へ統合）
中学校
東山町立東山中学校
（廃校）東山町立長坂中学校（1968年・新設の東山中学校へ統合）、東山町立田河津中学校（同上）、東山町立松川中学校（同上）
小学校
東山町立田河津小学校
東山町立長坂小学校
東山町立松川小学校
（廃校）東山町立田河津小学校夏山分校（1968年・田河津小学校へ統合）、東山町立田河津小学校紙生里分校（同上）、東山町立長坂小学校大木分校（1968年・長坂小学校へ統合）
児童福祉施設
田河津児童館
松川保育園
長坂保育園
げいび幼稚園

交通

鉄道

東日本旅客鉄道（JR東日本）大船渡線が町内を通過していました。

岩ノ下駅 - 陸中松川駅 - 猊鼻渓駅 - 柴宿駅

1955年の東山村発足当初は村域に駅がありませんでしたが、1958年の松川村編入（同時に町制施行）に伴い、陸中松川駅が東山町域に編入されました。

バス

東磐交通

道路

一般国道：国道343号
県道：岩手県道19号一関大東線、岩手県道105号猿沢東山線、岩手県道106号前沢東山線、岩手県道237号長沢束稲前沢線、岩手県道267号松川千厩線、岩手県道282号東山薄衣線、岩手県道289号柴宿横沢線

ナンバープレート

岩手運輸支局の管轄で、「岩手」ナンバーが使用されていました。

名所・旧跡・祭事等

猊鼻渓
幽玄洞
石と賢治のミュージアム
太陽と風の家
宮沢賢治の碑
菅公夫人の墓
源頼朝の墓

出身有名人

岩渕麗楽 - プロスノーボーダー
勝部修 - 政治家（一関市長）
ケンジ・ステファン・スズキ - 社会起業家、環境活動家
佐藤衡 - 長坂村長、教育者、漢学者
佐藤東華 - ジャーナリスト
佐藤洞潭 - 仙台藩士
菅原喜重郎 - 衆議院議員（東山町長）

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